まいど~木枯らし

絵本講師の くが やよいですニコ

 

 

風が少しずつ冷たくなってきて

セーターを出しましたセーター

 


ハートぬく~~いほっこりハート

 

 

 

毎月おすすめ絵本がありすぎて迷うのですが

11月はこれにしようと決めてましたニコ

 

 

 

『ちょろりんのすてきなセーター』

降矢なな/さく・え

福音館書店

 

 

 

 

ちょろりんは、さむがりやの とかげのこ。

 

かあさんに頼まれた手紙を出しに行く途中、

洋品店のガラス窓に

春のはらっぱ色をした

すてきなセーターを見つけます。

 

かあさんにおねだりしますが

なかなか首を縦に降ってくれません。

 

セータ-を買うには、

お小遣いだけでは足りなくて

赤いガラスのお金があと2つ 必要です。

 

そこでちょろりんは、

ランプ職人のじいちゃんの家へ行って

セーターのこと、赤いお金のことを話します。

 

 

「わしの しごとを ひとばん てつだってみるか?

しっかり はたらいたら、

あかい おかね ふたつ、やってもいいぞ」

 

 

大きく うなづく ちょろりん。

ふたりは仕事に取り掛かります。

 

 

朝までに53個のランプを磨くのですが

このランプ磨き・・・

すごく大変な仕事だったようです。

(宮澤賢治の小説にも出てきたような気がします)

 

 

 

背中に「蜥蜴(とかげ)」と染め抜いた

法被を着た じいちゃんの後姿。

 

一生懸命に手伝う ちょろりん。

 

そして、ランプを届ける時

じいちゃんの大八車より先を走って

道をきれいにする ちょろりん・・・

 

 

ちょろりんは、

じいちゃんにもらった赤いお金と

自分の貯金箱のお金を握りしめて

意気揚々と

セーターのお店へ行くのですが・・・・・

 

 

青文字は、本文からの引用です)

 

 

 

 

 

じいちゃんの働く姿、

 

洋品店主の

びきびきおばさんのやさしさ、

 

一生懸命なちょろりん、

 

そして、

やわらかいセーターの袖に顔をうずめる

ちょろりんの表情・・・

 

 

 

 

誠実に働くことの尊さ、

子どもの気持ちに応えようとする大人の優しさ、

たくさんの大人に見守られ、育っていく子ども・・・

 

 

私たちが本来 求めてやまないものが

この絵本に詰まっています。

 

 

春色のセーターに包まれるような

ほっかりとした ぬくもりが

きっと胸の中に広がります。

 

 

 

大好きな人といっしょに、感じてほしい。

 

ぜひ、読んであげてほしいです。

 

 

(裏表紙の じいちゃんとちょろりん)

 

しっぽがあるって、いいなぁラブラブ

 

 

 

 

 

 


 

一昨年、11月最初の週まで

「木かげのおはなし会」をしたことがありました。

 

 

この絵本を読んでいたら

少し肌寒くなってきたのです。

 

でも、

子どもたち、帰る気配はなく、

毛布を膝にかけて聞いてくれていました。

 

 

 

絵本展の展示会場にも置いていましたよ~^^

 

 

 

 

個人的にトカゲとか、カナヘビとか

めちゃくちゃ好きですラブラブ

 

なので、

大人のトカゲと

子どものトカゲを

しっかり描き分けられているところなんか

ツボですキラキラキラキラ

(しっぽの色を見てね!

子どものトカゲはしっぽが青いのです。

ちなみに大好きなトカゲが、どピンク色に描かれている

某・絵本トマト、、、私はあまり好きじゃありません。

おもしろいお話だとは思いますが)

 

 

 

生きものの絵本の場合、

(デフォルメというのはもちろんあるけど)

生態や体の特徴を正確に書く

ということが必須です。

 

 

(足が何本、とか、

オスとメスの違い、とか

そういう部分のことです。

 

ホフマンの描くヤギの瞳の中の線が

縦ではなく、横だと訂正したのも

福音館書店の編集者さんの誠実さの現われです。

ヤギ、服着てるけどww )

 

 

 

 

 

ファンタジーとはまた別のところの

大事な「こだわり」です。

 

 

細部まで

トカゲ好きドキドキの心を満たしてくれる

(あんまりおらんと思うけど)

そんな絵本でもあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょろりんと、弟のとっけーが出てくるこの絵本も♪

 

 

 

 

 

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