交流戦も後半に入り、ベイスターズは福岡ソフトバンクホークスとの3連戦を迎えた。
試合開始からやや遅れてスタンドに入ると、上空を数機のヘリコプターが旋回しているのに気づく。
中華街で火事が発生したとのことで、売り子ちゃんの話では、臭いもかなりのものだったらしい。
ベイスターズの先発は福岡から移籍の森唯斗、2017年の日本シリーズで対戦したとき、彼が終盤に登場すると、こりゃもう打てんと絶望したものだ。
そしてもうひとり、ベイスターズをまるで寄せ付けなかったセットアッパーがモイネロ投手、奇しくも今日はこのふたりの投げ合いとなった。
1〔右〕蛯名
2〔中〕桑原
3〔一〕オースティン
4〔左〕筒香
5〔二〕牧
6〔捕〕伊藤
7〔三〕大和
8〔遊〕森敬斗
9〔投〕森唯斗
モイネロ投手に対し、ベイスターズは右打者をずらりと並べて対抗した。
色とりどりな、福岡陣営のみなさん。
南海時代からのグリーンが嬉しい。
2回表、森唯斗は、走者ふたりを置いて甲斐選手と対決、森の球種を一番知っていると思われる甲斐選手、不安が的中し、レフトスタンドに叩き込まれた。
続く3回表にも、四球と長短打で失点、早くも降板となった。
2番手で登板した上茶谷が打席で負傷、宮城が4回に3失点で、早くも試合の大勢は決まってしまった。
0対8となったその裏、先頭打者のオースティンが本塁打を放って追撃開始、続く筒香も安打で続いたが、5番牧が併殺打で終わり、モイネロ投手を攻略することはできなかった。
6回にも2失点で1対10、これは日本シリーズ初戦の最終スコアと同じだ。
守備の時間は長く、攻撃はすぐに終わってしまうが、力を落とさないライトスタンド、さすがに内心諦めてはいるが、挫けてはいない。
途中で帰る客も驚くほど少なく、こんな試合でも最後まで声援を続けた。
しかたない、またがんばるしかない。
8回5安打1失点と完璧な投球ながら、”強力なベイスターズ打線”と言ってくれたモイネロ選手、社交辞令というものをちゃんとわかっているな。
ビールはまあまあがんばった。