第8回横浜トリエンナーレが、明日9日まで開催されている。
メイン会場の横浜美術館は、2021年からの大規模改修が終わり、リニューアルオープンした。
この吹き抜け空間が、横浜美術館のシンボルだ。
今回のトリエンナーレのテーマは”野草 いま、ここで生きてる”。
中国の作家・魯迅の詩集による。
1911年の辛亥革命で、絶望を経験したという魯迅、それを踏まえて、今回の展覧会を見る。
過去のトリエンナーレでは、微笑ましい作品や、ユーモアにあふれた展示も目にしたが、今回は全体的にトーンが重く、厳しい。
今の世界で繰り広げられている闘争、暴力、抑圧、差別、貧困、それに対する抵抗、過去の作品も含め、すべてに強烈なメッセージが秘められているようだ。
そういったものを反映し、問題提起していくのが現代アートだ。
ただ、心の準備なしに見ようとすると、かなり厳しいかも知れない。