天皇杯3回戦、マリノスは、日産スタジアムで京都産業大学と対戦する。

京都産業大学は、関西学生リーグ1部で現在首位の強豪チーム、Jクラブとしてはなかなか戦いづらい相手だ。

場内では、2回戦でも見た、天皇杯の歴史を紹介する映像が流れる。
日産が強かったJSL時代、毎年使われる高校チーム相手に苦戦して苦渋の表情を浮かべる岡田監督、旧国立最終年でようやく優勝、みどころはこのくらいしかない。
そのあとは特に何もなく、非常に控えめな音量でマイケルジャクソンやローリングストーンズが流れるのみ。
巨大な日産スタジアムは静まり返ったまま、試合開始を待つ。
今日はキッチンカーもなく、場内売店も4階5階のみ、それも半分ほどしか営業していない。
観客も結局5千人ほどだからしかたない。
しかし、ビールの売り子は出ている。

代表帰りの谷村選手がベンチスタート、松村選手は大学の方で活動しているらしい。
アウェイ南側ゴール裏スタンドももちろん開放しているが、全然観客が来ない。
アップが始まる頃、ようやくチアリーダーを含む一隊が現れてほっとする。

19時キックオフ。
雨の心配もなく、やや涼しくて絶好のコンディション、ただ芝の状態がいまひとつだ。
マリノスは、積極的にボールをキープして押し気味に試合を進める。
まあこの展開は当然、肝心なのはゴールだ。
攻め込んではいるが、決定機は奪えない。
守備陣は、ジェイソンキニョーネス選手を中心にしっかり守っていたが、35分、右サイドを深くえぐられたところで井上選手が振り切られ、クロスを合わせられて先制される。
前半はこのまま0対1で終了した。

後半は、トップを谷村選手に、左サイドをジョルディクルークス選手、鈴木選手に交代。
このまま負けるわけにはいかないと、開始早々気合十分で攻めてくるマリノス、この左サイドが効いた。
中盤でボールを奪取し、左サイド深くでジョルディクルークス選手と鈴木選手が巧みにポジションを入れ替えて好機を狙う。
完全にマリノスのペース、そして突如ペナルティエリアへ突進したジェイソンキニョーネス選手が倒され、相手CBにレッドカードが提示された。
相手を10人に追い込んだうえ、絶好の位置でFKを獲得した。
天野選手、ジョルディクルークス選手がじっくりコースを読み、ジョルディクルークス選手が左足一閃、見事ゴールの反対側隅に決めて見せた。
同点となり盛り上がるマリノス、10人の相手から7分後に天野選手が逆転ゴールを奪った。
危なげない展開のマリノスは、復帰の遠野選手をピッチに送り込む。
シャープな動きでファンを魅了、先発で本格復帰する日が楽しみだ。

先制ゴールは奪われたが、力強さを見せて勝利したマリノス。
久しぶりに天皇杯獲りに行きたい。
試合後、京都産業大学の選手は、マリノスゴール裏から場内を一周して深々頭を下げて挨拶、非常に礼儀正しく好感が持てた。
関西学生リーグで、引き続きがんばってほしい。