2022年4月1日に、京急金沢八景駅西側に、金沢八景権現山公園がオープンした。
この地には、古くから茅葺屋根の家が2棟あり、そのうち1棟は火災で焼け、しばらく無惨な姿を晒していたのを覚えている。
しかも、そちらに向かうには、東側にしかない駅出口から、古めかしいガードで京急線をくぐる必要があった。
シーサンドラインの延長と併せてリニューアルされた金沢八景駅、西側へは陸橋で行くことができるようになっている。
ホームからも、茅葺屋根が見える。
この建物は、今はない円通寺の客殿であり、江戸時代後期の建築で、廃寺後は民家として使われていた。
その円通寺は、東照宮を管理する別当寺として建てられたものであり、徳川家康を祭る東照宮が、この奥の山腹にあったそうだが、そちらは建物も残っていない。
この”旧円通寺客殿”は、横浜市の特定景観形成歴史建造物に指定されている。
内部に入室することもできる。
優雅に庭を眺める。
徳川家の葵の紋が誇らしげだ。
東照宮があったという背後の権現山から、公園と軽空の線路、そして金沢の街を見下ろす。
このあたり、少しだけ緑の山が残っていて、散策路は今後整備されていくそうだ。