- 8/16から公開のホットロード。
- 原作漫画は1985=昭和60年連載開始。
連載当時はツルツル小学生だったオイラ、 - 中学時代に読み、全然心に響かなかった記憶があります。
- ホットロード 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)/集英社
¥価格不明 Amazon.co.jp
オイラの心に響かなかった理由は後述するとして、これ、今の中高生に受け入れられる? - テーマはいいと思うんです。
- 母親との葛藤がベースにあって非行に走ったり、母親の愛を求め続けるところとか。
- でも時代の空気感が違う気がする…
- 以下あらすじ。
母親と暮らす14歳の少女・和希。 - 親の愛に恵まれず、行き場のない不安を抱える彼女は、ある日、刹那的に生きる暴走族の切り込み隊長・ハルヤマと出会う。
- どこか似た者同士のふたりは、
- いつのまにか惹かれあっていく…。
- 和希は髪を染め、家出をし、学校に行かなくなり、やがて二人は同棲。
- そんな中、ハルヤマが暴走族総頭となり、
- ライバルである暴走族との抗争中にトラックにはねられ危篤状態になり…
そんな話。
読んだ当時、主人公や、主人公が憧れる宏子さん(暴走族総長の彼女)が、 - 命をかけて走ったり捕まったりする男子たちを心配して、泣いて痩せたり引きこもり、
- 「行かないで」だの「あたしのそばにいて」だのいうことに納得がいかなかったオイラ。
- だったら、心配しなくていいような男を彼氏にすればいいのに。
- 好きな男が命を懸けてることに、どうこういうな!と思ったものでした。
で、そんな和希(16歳)は、ハルヤマ(18歳)に言われちゃう。
オレがいなきゃ - なんにもできねーよーな女んなるな
俺のことなんかいつでも捨てれる女んなれ
そんでも俺が追っかけてくよーな女んなれ
なさけない泣。 - 私、男にこんなこと言われたら、穴掘って入りたいよ。
そして、主人公の和希に「自分は親に愛されていない」と思わせる母親(35歳) - シングルマザーで(和希の父親とは死別)、現在は彼氏がいる。
- その彼氏というのは、母親が好きで好きでたまらなかったけど結婚できなかった相手。
- だから和希は「自分は、ママがたいして好きでもない男との間に産まれた子、だから愛されていない」と思い込んでいる。
…フィクションながら - 突っ込みどころがありすぎます。
子どもが、母親と彼氏の事情を知っているのはなぜか、母親が子どもに「自分は愛されていない」と思わせてしまうのはなぜか、などなど。
母親のキャラ設定が非常に子どもっぽく、- 和希と母親の会話が他人行儀。
さて物語のラスト、この母親と彼氏が一連の出来事を振り返りつつ、 - こんなふうに語り合うシーンが。
- 以下、母親のセリフ。
「自分のことで…精いっぱいだったような気がします」
「和希が健康でごはんたべて学校へいっててくれればそれでいいと…あの娘の心の中のことは全く気づかずに今まできてしまって」
「あの娘の父親が生きていなくても、もしも親同士が心から愛し合っていれば、子供は自然に人を愛することや愛されることの大切さを知るのかもしれない…」
「和希にはそれをおしえることができなかった…」 - いやいやいやいや!本当に的外れ!
- この母親の独白に対する、母の恋人の返答も的外れ!学ぶのはあなたたちですってば!
- 子どもより自分のことが大事だったとしても、「自分は愛されている」と子どもに思わせる振る舞い方を学ぶべき。
- この物語に関して言えば、母親は、和希が嫁に行くまで彼氏断ちするか、
- 彼氏の存在を隠し続けるか、そんな配慮をして、娘としっかり向き合うことが良いのではと思うのでした。
- 所詮フィクションですが
- つい熱くなっちゃって
- ホットロード 1 (集英社文庫―コミック版)/集英社
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今はメールと携帯が普及してますから、 - その気になれば母親が自分の恋愛を隠すのは簡単かもしれません。
- 1985年当時は携帯ないもんね。
- 敵対する暴走族が「電話」で決闘を申し込むシーンは笑撃でした。
- ホットロード 1 (集英社文庫―コミック版)/集英社
- ホットロード 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)/集英社