首相の会見を聞いて驚いたことに、
平然と「外交には強力な防衛力の背景が必要」と。
分かりやすく言えば、
「武力の威嚇による外交」ということです。
これは軍国主義の考え方と全く同じです。
つまり首相は、我が国は軍国主義を目指していると
公言してはばからないと言えるのです。
外交重視という内容を注意深く聞くと、
軍事的脅威の相手国に対する友好関係構築ではなく、
軍事的脅威に対抗するために、
同じ国を軍事的脅威と考える国との
軍事協力を強化するための外交重視であると言っています。
つまりは軍事的脅威の諸国に対して、
より強力な軍事力を背景として、それらの国を威嚇し、
軍事同盟を強化することも併せて『抑止力』とする。
憲法第9条があるから戦争にはならないはずですが、
事実上の憲法違反を積み重ねることで、
憲法が実情に合わない理由にしていく。
マスコミを使って国民にも、
憲法改正が当然のように思わせていく。
これが、今まさに現実に起きています。
こうした事態の恐ろしさは、
自らが戦火に見舞われないと気付かないところにあります。
いや戦火に見舞われても気付かないでしょう。
日中戦争から太平洋戦争のときにそうであったように。
よく考えてほしいのは、
ミサイルが飛んできたからと言って、
ミサイル基地を攻撃するミサイルを持とう。
これって、おかしくないですか?ということです。
ミサイルが飛んできたなら、まずやるべきことは
ミサイルを飛ばさないように交渉の席に着く事でしょう。
そういう交渉をしていますかということです。
北朝鮮との国交正常化交渉や、
中国との首脳会談や実務者協議を
どれだけ積極的に行ったのでしょう。
外交的努力を何もせず、
ただ相手国の避難ばかりしている。
これでは軍事的脅威が増長することはあっても、
解消されることなど絶対にないことは明白です。
このように冷静に客観的に見れば明らかなことが、
国民の目に正しく映らないように
国民の眼を曇らせているのです。
首相会見後の記者質問でも
上記のような根本的なことについて
質問する記者はいないようです。
もし仮にそのような質問をする記者が出てくれば、
即座にテレビ中継を切り替えてしまうでしょうが。
これが今のマスコミの実態であり、
防衛に関する報道は国民を惑わすためのものと思っても、
間違いないと言えそうです。
防衛装備品は、欧米の軍産複合体の要請もあり、
年々購入額を増額しています。
今回の防衛費の大幅増額も、
そうした意向を受けたものと考えていましたが、
どうやらそれだけではなく、
憲法第9条の改正後を考えての軍事費増額のようです。
自衛隊を正規の国軍にした後、
一気に予算を増額すれば批判が出るので、
今のうちから増額をしていこうということでしょう。
今回の大幅な防衛費の増額は、
憲法第9条改正を前提とした軍国主義を目指したもの。
今、行っている首相の会見は、
明確にそう言っているように思えます。
記*2022・12・16 18:40