「君の名は」と瀬織津姫 | 直心會 武勝館

 

久しぶりに

日本の歴史のことを。

 

といっても

記紀の神話も絡めた話

やねんけども。

 

先日の合宿で

DVD鑑賞をして、

「君の名は」

 

を見た。

 

子供たちは全然

気づいてないかも知らんけど、

歴史の暗示が

かなり盛り込まれた作品。

 

それでいいと思う。

知らぬ間に意識下に

暗示を埋め込む。

 

日本史においては

タブーとされている

瀬織津姫(せおりつひめ)が

 

巧妙に記されている。

 

原作者は誰かな?

すごいな!

調べたことないけど。

 

主人公の「みつは」は

もちろん

罔象女神(みつはのめのかみ)

に掛けてるんやろうと

思う。

 

罔象女神とは

イザナミから生まれた龍神で

言わずと知れた瀬織津姫

のこと。

 

瀬織津姫は

鹿屋野姫(かのやひめ)で

かぐや姫でもある。

 

記紀では鹿屋野姫は

大山祇神(おおやまつみのかみ)

の妃神、もしくは

一対神とされてる。

 

鹿屋野姫と大山祇神の間には

有名な4組8柱の男女神が

あるが、それ以外に

 

大山祇神には

足名椎命(あしなづちのみこと)と

手名椎命(てなづちのみこと)がいたり

木花咲耶姫(このはなさくやひめ)

磐長姫(いわながひめ)もおる。

 

足名椎命と手名椎命といえば

ヤマタノオロチ神話に

出てくる須佐之男(すさのお)と結ばれた

櫛名田姫(くしなだひめ)の両親。

 

ちょっと話はそれたが、

木花咲耶姫は邇邇芸命(ににぎのみこと)

の妃神でいろんな名前があり、

酒解子神(さけとけのみこがみ)

という呼び名もある。

 

ということは親神が

酒解神ということになる。

 

映画の中で「みつは」が

口噛み酒という古代の製法で

神酒を作るシーンがあったけど、

 

大山祇神=酒解神

ということは

大山祇神と鹿屋野姫は一対

ということやから

鹿屋野姫=罔象女神=瀬織津姫=酒解神

と、なり、なるほどな!

と唸った。

 

藤原不比等によって

徹底的に消された

瀬織津姫。

 

祟りを恐れた中臣氏の

「中臣氏大祓祝詞」にしか

登場しない女神。

 

ご存じだろうが、

中臣氏とは

藤原不比等の父鎌足の旧姓。



中臣氏の中でも


鎌足の一族にだけ


藤原氏の姓は許されている。

 

これも以前書いたと思うが、

鎌足は天智天皇から妊娠している

鏡王女(かがみのおおきみ)

をもらい受け

生まれた子が不比等なので

不比等は天智のご落胤。

だから特別扱いなわけ。

 

またも脱線したが、

要は最近になって

瀬織津姫がクローズアップ

されるようになってきたな

と感じる。

 

伊勢神宮の荒祭宮は瀬織津姫やし、

伊勢神宮の別宮である

伊雑宮の奥宮も瀬織津姫。

富士山もそう。

 

あらゆるところに

鹿屋野姫や罔象女神として

祭られてて

今オープンになりつつある。

 

口噛み酒って

俺の中のイメージでは

ゴンのお父さんが

猿やったかドテチンやったかに

果物食わせて、

よう噛ませたところで

頭を叩いて吐き出させる

っていうイメージやったけど

「君の名は」でイメージが

変わったわ。

 



あ、ゴンとかドテチン

っていうのは

はじめ人間ギャートルズ

のことね。

知ってる世代も

少なくなったんちゃうかな??

 

また脱線したけど、

「君の名は」の登場箇所が

糸守町。



糸が町を守る。



みつはが瀧君に預けてた

 

組み紐の腕輪。

なんか色々つなげてくるよな。

 

面白い映画。