「消費者リテラシー」。これが枯渇した若者のマインドの荒廃が心配されます。 | ビジネスからライフまで。

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「リテラシー」と言えば何かをする能力の事を言いますが。今ほど消費者としての能力が問われる時代もないかと思います。例えば今はネットショップが盛んです。ネットの特徴としては店舗で持てない在庫を販売できるし、運営費が安くなるので価格も安くできると思いがちですが、すでにそれも過去の話になっています。実際にネットショップに出ている商品の価格は決して安くはないケースが多く、また在庫にしてもかなり限られています。また同じ業者がバックにつき多くのショップに販売させているのも少なくありません。畢竟は消費者は「選択肢がなく」「価格も決して高く安くない」「納期も決して速くない」というような事にも繋がっているのですが、それに気付かないという状況だと言えるでしょう。

この選択肢がないの中には、ポイント制の導入も含まれます。各社は様々なカードにポイント制を導入してロイヤリティを確保しようとしますが、実際ロイヤリティとは商品のクオリティにこそ派生するものでしょう。実際ポイントなどは購入価格のせいぜい1%つけばよいもので、その計算をすれば5000円の買い物で50円、おまけをしてもらうに過ぎません。何度も買い物をして50000円買っても500円です。問題はこの500円欲しさに消費者はもしかして近くにあるもっと良い店や、良い商品と出会うチャンスを捨てているのかもしれません。

しかし問題はそれだけではありません。私のようなおじさんは世間にある商品やものの幅のひろさを多少は知っています。だからいくらネットでどうのこうのと言っても、「本物」を探す術を持っていますし、ポイントや%オフなどに踊ることはあまりないと言えるでしょう。しかし産まれたときからネット社会で生活してきた若者に「消費者としてのリテラシー」が備わるでしょうか。まさにそこがウェブ関連業者の思惑なのでしょう。

「消費者としてのリテラシー」とは生きてゆく為の、社会判断のメソッドだとも言えます。それはまたよりよい人生を送るための不可欠なものになると言われる日も目前ではないかと思います。今の若者層はそんな考えもあるのだという程度で結構です。感性の荒廃に繋がる前に、時折その事を思い出していただきたいと思います。