「戦後レジームからの脱却」とは? 日本民族が直面する「これまでの100年。これからの100年」 | ビジネスからライフまで。

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仕事の追々で感じたこと、会った人などを徒然なるままに認めました。

2次安倍内閣が稼働し、今回参議院選挙とは言えこれほど大差がついた訳ですが、武田信玄の言葉にもあるように「戦いは五分の勝ちをもって上となし、七分を中とし、十を下とす」と考えれば、与党の土台には既にある種の亀裂が入っていると考える必要があります。もちろん安倍首相はそんな事は分かり切っておられるでしょうが「上手の手から水漏れる」とも言います。油断大敵と言う事でしょう。

 

さて安倍首相と言えば第1次内閣の時に「戦後レジームからの脱却」と言うのが盛んに言われました。最近の世界の動きを見ていると、改めて「戦後レジーム」について考えさせられます。維新の会の橋下氏が従軍慰安婦についてのコメントをされた結果、毎度の事ですがメディアはその持てる力を総力して、歪曲する内容の報道を行い「橋下叩き」を行いましたが失敗に終わり、結局「またか」とメディアの価値をさらに下げる事となりましたし、露骨な世論隠しをしなければならないほど国民の意識が変わってきている事を再認識させる事になりました。しかしアメリカを始め、多くの国がこうした左翼メディアとは歩調は合わせないまでも、「反橋下氏」に動きました。もちろん彼らの主張は全く意味が通らない中にです。

 

例えばアメリカなどは今でも世界中に慰安施設を持ち兵隊に利用させていますが、いかに理論破綻していようが、その事は認めようとしません。また韓国や中国も完全に嘘の上塗りを繰り返している事は事実で、韓国にライタイハンの事実を、中国にチベットの今を問えば感情的に席を蹴って逃げを打つしかありません。しかしそれでも多くの国がこの点では反日の立場をとるのはまさにこの「戦後レジーム」に他ならないのです。

 

戦後、チャーチルは日本とドイツについて「この戦争結果は100年続く。いや我々は100年続けさせなければならない」と発言し、その後この両国は世界の「イージーターゲット」として敗戦国の悲哀を舐め続けて来ています。また戦勝国は「歴史は戦勝国が書く」とも言い、これは自分達の立場で嘘をつきますと言っているようなものだと言えるでしょう。だから日本のように清く正しい国家運営をしてきた事には歴史上の事ですから事実での対抗ができないだけに、強制的に嘘を押し付けるしかないのです。これが「戦後レジーム」です。戦後70年を越え、世界は冷戦すら終えています。にも拘わらずこのような価値観が続いているのは、断じて許されるものではありません。この決着は絶対に次の世代に持ちこされてはいけないのです。

 

先頃、ユーロ危機の際、ドイツのメルケル首相はギリシャに対して「緊縮財政」を求めました。ギリシャにそんな「難しい事」が出来るわけがありません。しかしそれを百も承知でメルケル首相が言うのは、連合国(ごっこ)に対する体制の崩壊を画策しているからです。ドイツは従軍なんとやらとか戦後責任などと言われてもどこ吹く風、あれはすべてナチがした事と涼しい顔をしています。返す刀で、戦後レジーム体制を破壊する為の策略を粛々と進めています。流石にボリスベッカーやシュテフィグラフを産んだ国です。

 

日本はと言えばいまだに、子供のレベルから抜け出せないでいます。この「甘さ」は日本の長所でもあるのですがこと「戦後レジーム」に関しては少なくとも5年以内に国内から、そして10年以内には世界的に脱却を図るタイムスケジュールを持つ必要があります。前の100年、私達は散々な目に遭いました。そして次の100年。私達は子孫に美しく高い文明を持った民族国家を残さねばなりません。