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#南アフリカ[記事作成・編集]
2012年2月6日
ロライマ山トレッキングが開始して3日目の朝。
夜通し続いた雨の為、山頂へ目指すのは中止にしました。
ロライマ山ベースキャンプから歩く事5分の所に川幅8メートル程の川が有ります。
夜通し続いた雨の影響で、ロライマ山山頂から流れる水が多く、川が増水。
渡るには非常に危険と判断しました。
また、今回はリーダー(自分)含む5名1パーティー。
以外ガイド1名。
ポーター・キッチン4名。
テントは6つ。
この時点で山頂泊は1泊なくなり、ベネズエラ・ガイアナ・ブラジルの3ポイントを回りきるのは困難な状況になりました。
そして夜。
明日は天候が回復する事を祈り就寝。。。
2012年2月7日
ロライマ山トレッキング4日目。
天候は曇り時々晴れ。
しかし昨日降った勢いのある雨もすっかりなくなり、状況はすっかり変わってました。
そして皆の体調観察。
一人は腰を痛めたので今回はベースキャンプで休むことに。
ここが最高点となりました。
そして全員でマルコ氏とポーター含む6人で出発する事に。
本来は山頂で宿泊の計画も、状況の判断によりロライマ山山頂まで登り、その日の内にベースキャンプまで戻ることになりました。
準備も整え出発。
昨日の朝は激流だった川もすっかり大人しくなり、簡単に渡ることが出来ました。
そして川を越え、登る事15分。
手で岩を掴むようにして4点歩行。
急な斜面を20分ほど登っていきます。
急な登り坂を登りきるとここからはジャングルが続きます。
雨が止んだとは言え、ロライマ山山頂からは水が流れています。
山頂から四方八方に滝となり水が流れ落ち、
あまりの高さゆえ途中から霧となり、滝つぼの無い滝が沢山あります。
なので、登りは左画の様に足元は水です。
勿論滝の中を通る事もあり、濡れます。
ザックはトレッキング中常時装着。
必ず必要となります。
しばらく登りが続くと下りもあり、また登りと続いてきます。
右画像は滝の下を通った後の画像です。
すこし画像ばかりになりすみません。
落差800メートルくらいはあり、雨上がりの翌々日とは言え、滝はけっこう重いです。
頭や肩にズシンと重みが掛かります。
指の指す目の前には滝。
この降り落ちる滝の中を、打たれながら登っていきます。
この時点で標高は2200メートル程。
気温もベースキャンプより3度ほど低いです。
そして山頂はもっと寒いです。
滝に打たれた身体は、山頂に登ると冷え。
更に体力を消耗させることになります。
テーブルマウンテン。
山頂がテーブルの様に平らになっており、ロライマ山も左の様に山頂が平らになっています。
そして左画像のロライマ山の一番下に登山口があります。
一番下の幅だけでも4キロにもなり、高さは1000メートル程にもなります。
山頂までの登山ルートはベネズエラからのみ。
左画像のロライマ山入口から右上へ約4時間ほど歩いたところに国境となる3ポイント(ベネズエラ・ガイアナ・ブラジル)があります。
もちろんパスポートなんて必要ないですよ(^^ゞ
ブラジル、ガイアナ川には登山口はなく、下から登るにはロッククライミングになります。
1000メートル程のクライミング。
過去に登った人がいたそうですが、かなり厳しいのではないかと思います。
ベースキャンプを出発して4時間半。
山頂に到着しました。
山頂に到着すると、風の流れがはっきりと解るように、山頂から山を下りるように風の流れに雲が流れ、
それで解りました。
当に神秘。
その光景は伝えることはできません。
本当に素晴らしい。
その場で五感で感じるしか理解できない。
また、それが何なのか解る事が出来ない。
そんな場所でした。
山頂入口に到着すると、
まるで人や鳥、飛行機やコンドルの顔に似た、自然にできた岩がずらりと並んでいました。
約30億年前から今に続くと言われてるこの場所。
この場所を知るには、今回の6日間のトレッキングでは知ることは不可能。
そう解りました。
唯でさえ情報を見つけることが困難なこの場所。
このブログがお役に立てればなと思っています。
そして情報が必要な方はお気軽にコメントください。
山頂入口から歩く事30分。
南の水晶谷に到着します。
画像の通り、ポイントで一面。
水晶がゴロゴロとあります。
贅沢にも水晶の上を歩くんです。
この水晶は持ち帰ることは許されません。
ロライマ山全体の中に水晶がまだまだあるのか。
はたまた山全体が水晶なのか。
そんな事を考えながら水晶を一面、見ることが出来ました。
ロライマ山山頂には南水晶谷とトリプルポイントの近くにある北水晶谷とあります。
お昼ご飯は水晶谷で食べること
にしました。
何とも贅沢な場所での食事なんでしょうか(^^ゞ
そしてマルコ氏が早速作ってくれました。
今日の昼食はチーズにパンとサラダでした。
サラダはマヨネーズ仕立て。
これがまた旨い!!
必要な栄養は十分摂取でき、さらに奥にある自然のプールへ向かいます。
南水晶谷から歩いて約25分。
その場所にはまた素晴らしい光景が待っているのでありました。
そして向かう途中、水かきのない、飛ぶ進化を遂げなかった蛙がここに居ました。
掌に乗せたこの黒い石の様なもの。
そう、これが死んだふりをしてる蛙でう。
ひっくり返してみるとお腹は黄色。
このままじっとしたまま動く事なく、
どうやら餌が少ないため、あまり動かないそうです。
そして無毒だそうです。
やはりこの蛙も生まれた時はオタマジャクシだったんやろうか。。
帰国後調べてみたんですが、ロライマ山と隣のクケナン山にしか生息しない非常に貴重な蛙。
水かきがなく泳ぐこともはねることもできないらしく、卵からオタマジャクシになる事がなく蛙のままふ化する一種だそうです。
体長は 4 センチメートル程度。
名前はオリオフリネラと言います。
この蛙がロライマ山と隣のクケナン山と二つにしか生息しないために、昔はロライマ山とクケナン山は一つだったのではないかと言われてました。
その他、食中植物のウツボカズラ「ヘリアンフェア」※太陽の壺も発見できました。
その名の通り、壺の様になってて、中には溶液が入っています。
この画像では解り辛いんですが、葉の先端には甘い蜜を出す蜜腺があります。
その甘い蜜に誘われた虫がその甘い蜜を舐めまわします。
どうやらその蜜には虫を酔わせる成分が含まれており、酔った虫はそのまま足を踏み外し、
溶液の溜まってる葉の中へ落ちます。
葉の中には無数の毛が生えており、葉が壺の中に向いて生えています。
中に落ちた虫はもがけばもがくほど出ることが不可能になり、次第に体力がなくなり、溶液に溶かされ葉の栄養となっていくんだそうです。
なので人がぱっくりと食べられる様な食虫植物ではないのでご安心うを!!
そしてさらに歩く事25分。
プールと呼ばれてる場所に到着しました。
ロライマ山山頂は、この日はずっと曇り。
天候が良くないので綺麗に撮影する事が出来なかったんですが、水の綺麗さが解ると思います。
透き通ったこの場所。
まさに自然にできたプール!!
透明度がとてもあり、透き通ってる為、はっきりと底が見えます。
ちなみに水のある、この底には水晶があります。
この付近もまた。水晶で 溢れ返っていました。
この日のロライマ山山頂のトレッキングはこれで終わり。
ベースキャンプまで下山します。
この時点で気温は5度ほど。
身体はベースキャンプから登り時に浴びた滝の水でびっしょり。
ゴアテックスを着てても服を着たまま水の中に飛び込んだような為、非常に寒かったです。
山頂トレッキングは厳しい環境でした。
この時点で標高は2650メートルほど。
富士山の7合目ほどの高さの為、高山病の心配はないです。
とても滑りやすいので、骨折をしたものなら、救助用のヘリを呼ぶしかないです。
また、天候が悪いとヘリが着陸できない為、その場合は自力で下山するしか方法がないです。
そんな場所でした。
目の前を流れ落ちる滝。
途中から霧になってるのが解ると思います。
そして帰りもこの滝の中を通っていきます。
滝の中から見るギアナ高地。
この角度から見るとブラジルは左にあり、ここからは見ることはできません。
すこし雲がかかり、天候はまずまずでしたが、
素晴らしい景色とトレッキングでした。
ベースキャンプから登ってきたトレッキングルート。
この壁の様にそびえる脇をひたすら登っていきます。
コナン・ドイルのSF小説「ロストワールド」の舞台でもあり、
まさにジャングル。
トカゲや蛇などの爬虫類を見ることもできました。
まるで人の顔の様に見える木の皮。
正面から見るとこの様な模様になっています。⇊
⇊
⇊
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⇊
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笑った顔に見えるこの幹。
少し気持ち悪いけど、大阪の通天閣にある「ビリケンさん」
に見えます。
このあと少しづつ天候も回復し、ロライマ山が姿を現してくれました!!
最後の最後は天は我々の事を味方してくれました。
綺麗!!
ここまではっきりと見ることができました!!
眩しいばかりに我々に陽を注いでくれました。
神様ありがとう!!
そして山頂から流れ落ちる滝も、こんなにはっきりと見ることが出来ました。
「リオ・カマワの滝」
です。
この日のトレッキングも無事終わり、ベースキャンプに到着!!
そして服はびっしょり。
讃さんとお日様の日差しがあるうちに洗濯をすることにしました。
流れる水はとても冷たく、骨身に浸みる洗濯でした。
この画像はロライマ山山頂とクケナンテプイが同時に見ることが出来、そして綺麗な蒼空「そら」!!
本当に素晴らしいトレッキングでした。
やはり山頂だけでなく、トリプルポイントに行く事も困難なこの場所。
惜しくも到達する事は出来なかったんですが、山頂に登りきることが出来、また、生態をしることが出来ました。
トレッキングをスタートする事さえ困難なこの場所。
地球の裏側のトレッキング。
簡単なものではなかったでした。
また、絶対にチャレンジします!!
次回はもっと面白くなること間違いなし!!
来年にはチャレンジしたいと願います。
そしてロライマ山トレッキングを終え、次回は南米ギアナ高地トレッキングとエンジェルフォールを蒼空から「ベースキャンプからリオテックへ」に続きます。