ハザマランド -10ページ目

中秋の名月

 何があろうとなかろうと、変わらず綺麗でそこにある。

 お月さんはすげぇなぁ。



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残暑お見舞い申し上げます。

 今年も夏が過ぎてゆく。



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怪談

怪談

三ヶ月

 311から611。
 その間に自分は誕生日を迎えた。
 あの日、あの時を思って黙祷。

未来ちゃん/川島小鳥

 書くのが好きで読むのも好きです。
 撮るのが好きで観るのも好きです。
 しかし写真集で大笑いしたのは初めてでした。


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未来ちゃん/川島小鳥
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 こんなご時世だからこそキラキラした命を眺めたい。

 そんな同士におすすめです。

凝らす

 春の夜。
 散歩に出かけた。
 温もりの残る夜気を吸いながら三脚を担いで歩く。先っぽに固定しているのは小さなデジタルカメラ。夜桜を撮るには心許ないが、使い方次第で立派に働いてくれる。
 目指すのは緩やかな坂の途中にあるY字路。突き当たりの丘に立つ電信柱だ。頂きで傘を被った電球が灯っている。その右隣に仄かな明かりを受けて一本の樹が生えている。目を凝らしてつぶやいた。
「六分咲きか」
 臙脂【えんじ】色の花に苔色の葉っぱ。花と葉が同時に開いているのでヤマザクラの一種だろう。昼間なら桃色と黄緑色というところか。
 左道に移動して三脚を立たせる。
「撮影モードはパーティー。いや、星空だな」
 少ない光量で明るく撮れる設定だ。
 液晶モニターに映った構図を確かめてシャッターを切る。60秒のカウントダウンが始まった。光を取りこみながら写真が出来あがっていく。さらに60秒かけて保存。昼間なら1秒かからない一枚にたっぷり時間をかける。
 待っている間に液晶モニターから視線を外して、闇を纏う桜と直【じか】に向き合った。
 桜はただ咲いている。
 その姿に心奪われるのは求める心があるからか。
 求める心とはなんだろう。自分の中に描く形か。描けるならば求める必要はない気もするが……
「おっ」
 2分がたった。出来上がった写真を確認する。
「まあまあだな」
 桜はただ咲いている。写った心も咲いている。どちらも映えて腐っていない。
「さて、次だ」
 求める心に捕らわれず腐らされず夜に目を凝らすとしよう。



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狐の話

 更新が滞って約二ヶ月。

 狐の話を書いていました。四百字詰めで二百三十枚ほどです。

 憑かれました。もとい疲れました。けれども心地良い疲労感です。良い狐がついてくれたのかもしれません。

 もう少し削って、磨いて、心をこめたら送り出します。

 世の中に数えきれないほどある物語。

 ひとときの娯楽だったり、思考の補助だったり、小さな救いだったりするそれらの末席に座れたらなと思います。

 世間はもう春ですね。梅の花を頭に乗せてもうしばらくどろんです。

 

 
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謹賀新年

 自室を初の日の出で満たそうと、東のカーテンを開け放った元旦午前二時。

 まどろみながら眺めた橙色はパーソナルコンピュータに注がれていた。
 書きますよ。書きますとも。
 繰り返した言葉は寝言か、頭の中で響いた抱負だったのか。

 詰まっていた人物造形にまで光明が射して、珍しく夢の中身を覚えている。
 時刻はいつの間にやら午後二時半。空は青く抜けている。昨日の雪が嘘のようだ。メモのような日記を書いたら遅い昼食を取ろう。それとあれをやっとかなきゃいけない。どっちだ。こっちか。
 一礼。
 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。

人生道

 アルバム整理をしていたら数年前の甥っ子の写真が出てきた。
 振り返っている。
 そう思ったのは道に立つ小さな体が傾いているからか。年末の慌ただしい中で自分の抱える不安が反映されたからか。
 当時の記憶はおぼろげで、撮った場所しか覚えていない。甥っ子はどうしていただろう。隣り合って歩いている途中に立ち止まり後ろを見ていた気もするし、前に駆け出して止めた体を傾けた気もする。
 進もうとしていたのか。戻ろうとしていたのか。
 小さな背中見つめていると、再び今の自分と重なってきた。
 この道でいいのか。きちんと続いているのか。行く力は備わっているか。間違っていないと言えるのか。
 悩みは次第に大きくなって、彼の姿はもう目に入らない。木漏れ日の射し込む道の奥にひたすら目を凝らす。あるのは暗闇。何も見えない。それならいっそと目を閉じた。考えるの止めて、感じるままの声を聴く。
――可愛く撮れてるんだからいんじゃね?
 それも一つの真実だ。緩やかに瞼を上げた。
 見直した甥っ子は日溜まりの中で佇んでいる。柔らかな髪のてっぺんがほんの少しなびいている。軽く握った拳は頼りなくも瑞々しい。
 俺が、留めたいと思った景色だ。わるくはない。そういう道なんだろう。とりあえずもう一歩と、久しぶりにブログを更新してみた。ゴールはとうぶん先だ。




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