大家族の闇 | ギリゼのブログ

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 テレビ番組で大家族に密着する内容をよく見かけていた。例にあげるならば石田さん宅やビッグダディ宅といった長年密着番組が放送されるこの二世帯が私の中で大家族の代名詞になっている。

 子供が多い事で色々な問題点が発生して両親が悩んだりする姿を度々見かけ、大家族がいかに大変かを物語っている。しかしそれでも賑やかな生活ができて両親としては大変ながらも楽しい日々となっている。

 大家族に憧れる人間もいるだろうが、私は何が憧れるかが理解できない。石田さん宅が子供を立派な大人に育て上げて、なかなかここまで子育てを成し遂げられる親はいないと感心する事もあるがこれはひと握りの人間でしかない。

 高月給取りかつ広い家を持てる事が必須条件であり、低所得者でアパート暮らしという環境では大家族を持つ事が出来ない。人間は環境で育つ生き物である事から貧乏な家庭で育った人間は不良等になりやすい。

 貧乏な家庭で立派に育った人間も中にはいるが基本立派に育つ人間は中流家庭や裕福な家庭などで育つ事が多い。いくら子育ては愛で何とかなると綺麗事を並べてもお金がなければ何もできない。

 貧乏な家庭でも愛に溢れて幸せな日々を過ごしていると大家族番組を見て勘違いする人間もいるが、貧乏な家庭で育つ事は悲惨な事ばかりだ。親からは貧乏だからという言い訳を度々聞かされたり、高校を定時制に入られそうになったりする。一番の悲惨な点は私と同じ何の役にも立たない人間と同じになる事だ。

 子供二人だけの家庭で立派に育て上げた結果と大家族で子供に満足に教育を受けさせる事が出来ず中卒労働者にした結果を比べるとどちらが立派な親かは一目で分かる。

 これが子供二人という同じ条件だとすればどちらが立派かは一概に決める事はできないが産む子供の数を減らせば金銭面は今より楽になるのでそう考えると優劣が生まれる。

 子供からすると大家族である事は気にかけてもらえる機会が一般的家庭の子供よりも減ってしまうので愛に満たされながら育っていけるか疑問なところだ。私の場合は手の甲に赤青鉛筆刺すような狂人と恐怖で支配してきた狂人が親なので当然愛なんてものはなかった。

 本当に子供が好きならば大家族より少ない人数で精一杯愛を注いで育てる方が賢明だ。産まない事が子どもを救う一番の手であるが動物である以上子孫を残そうとする本能が働くのは仕方がない事だ。正しい事かどうかは不明だがごく普通の行為だ。

 両親からは暴力と洗脳しか与えられていないから人を愛する事はできない。二次元とは違い愛する事は誰かを幸せにしないといけない事であり、私が誰かを幸せに出来るとは思えない。

 人の幸せの外が居場所だ。