気管切開の選択率 | ALS記

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2023年2月13日に診断されて、現在進行中。とりあえず仕事は続けています。進行がとても遅い症例のようで、その状況を記録して発信していこうと考えています。

 結構前の文献で2013年のものだが、海外も含めた気管切開を用いた人工呼吸器導入に関する考察があった。

 

 

 

 この中で以下のデータが興味深い。

 

TPPV in ALS range from 0% in a British series of 50 patients [20], 1.4%–14% in the US [1, 21], 3% in Germany [20], 2%–5% in France [22, 23], 10.6% in northern Italy [24] to 27%–45% in Japan [9].

 

 気管切開の導入は、英国で0%、米国で1.4〜14%、独国で3%、仏国で2〜5%、北伊国で10.6%。比較して日本では27〜45%という(文中の[]は参考文献番号)。

 

 こう見ると、日本の気管切開導入事例は多いと言えるだろう。27〜45を平均すると36%だから、よく言われる「3割が気管切開を選ぶ」というのは大体合っている。ただ、既に10年以上前のデータだから、もう少し新しいものがないかをまた探してみようと思う。