体重増のノルマ | ALS記

ALS記

2023年2月13日に診断されて、現在進行中。とりあえず仕事は続けています。進行がとても遅い症例のようで、その状況を記録して発信していこうと考えています。

 ALSになると体重が減少するそうで、「メタボとか気にせず太った方がいい」という助言をいただいている。確かに、症状が自覚できた2019年12月から体重減少が続き、一番減った時には60キログラムまで落ちていた。

 

 何でもいいから食べまくれというのだが、五十台も半ばになるとそもそもそんなに食べれない。自分の父親を振り返ってみると、四十台までは腹が出てまん丸だったのが、五十歳を越えたところでガンガン痩せていった。その心境が判る気がする今日このの頃。

 

 元々が食に執着しない生き方をしていたしなあ、という思いが大きい。学生時代は一食抜いて本代を捻り出したりしていたし、編集者として超絶忙しかった頃は同僚と「食事も睡眠も省けるなら人生半分になってもいいよね」みたいな冗談を言い合っていたくらいだし……。

 

 現在の身長は168センチで体重は大体63キログラム近辺。これを65〜70キログラムにとはいうのだけど……手足が細って腹回りだけが維持されているから、無理に体重を増やすと何とも動きづらい。

 

 以前は自重していた深夜の間食もできる限りやってたりするのだけど、65キログラムから上にはなかなか行かない。どっちかというと、空腹な状態のほうが落ち着いていて胃も楽なんだよね。ALSでさえなければ、すんなり痩せてめでたしめでたしなのになと。