地球がまわっている


たったそれだけの事実が私を酷く苦しめる


真っ黒な未来は容赦なくやってきて


血の滲んだ過去は過ぎていく


流れた血は地上に届かず


自分にまとわりついて呼吸を止まる


地球は変わらずただまわるのみ


何をしていたのだろう


走っていたつもりが


足踏みしていたか行き先が違ったか


わかっていたはずだった


普段から走ることをしない人間が


覚悟を決めたところで走れるはずもなかった


覚悟は便利な道具ではない


言い聞かせるための納得するためだけの


要はただの言い訳だった


嫉妬や後悔はあまりない


そんな贅沢は許されないから


それは全力で走った人にだけ許される


ご褒美だから


それでも少しばかり後悔してしまうのは


傲慢さゆえだろうか


あれはなんだったのか


なんのための日々だったか


昔はこんな人間ではなかった


いつから変わってしまったのか


もうあの時に戻ることはできないのか


私は愚かだ


あの時、あの時だ


生きることをやめようと決意した日


遂行しきれていれば


あの覚悟さえ本物にできていれば


こんな思いをせずに済んだのだ


このまま消えてしまいたい


悲しむ人が少しでも出てくる前に


私を産んだ親を恨んでしまう前に


最初から存在さえしなければ


生まれたことを悔いてしまうには


遅すぎた夏だった

音があった

 

音楽があった

 

歌があった

 

産まれる前から生まれた時から

 

自我を持つ前から感情を持つ前から

 

恋をする前から死にたくなる前から

 

最初に自分で覚えたのは

 

死者が遺した者達に歌った歌だった

 

歌詞カードが綺麗だとかそんな理由だった

 

初めて意識して好きになったのは

 

ずっとそばで歩いていこうと歌う曲

 

恋の歌であり愛の歌

 

映画の主題歌だっただろうか

 

あまり理解できなかったが単に好きだった

 

そこから気づけば自分の中で

 

歌はいつの間にか広がった

 

今では無ければ死んでしまうだろう

 

最初に理解したのは別れの歌

 

去る者と残る者

 

切なさの美しさに魅かれた

 

次に理解したのは辛い苦しいと歌う曲

 

嘆き悲しみ彷徨った時だった

 

同時に簡単に明るく歌う曲に

 

やりきれなさと息苦しさを覚えた

 

歌の主人公と勘違いさせてくれる

 

そんな苦しみにまみれた曲達を

 

信じておもりを渡した

 

最後に理解したのは恋の歌

 

想像力と感性が豊かになったからだった

 

人を愛することができない自分に

 

愛しすぎてしまう自分にとって

 

キラキラとした主人公

 

輝きにあふれる世界への喜び

 

恋する相手がいる幸せ

 

同時に存在する切なく脆い危うさ

 

そのすべてが想像で輪郭で

 

憧れと怖さで理解した

 

いつか理解したいのは愛の歌

 

愛の感覚は多すぎて

 

誰かを想う気持ちが何重にも重なって

 

もがいてももがいても

 

掴みきることができない

 

なぜ

 

何年も聴いている歌声で

 

愛を語られているのに理解しきれない

 

もどかしさと悔しさが込み上げる

 

頭で受け止められていないのに

 

温かい想いに抱きしめられる

 

申し訳なさと温かさで

 

涙がまた心を伝う

 

その全てで自分はできている

 

自分の言葉や感情や優しさまでもが

 

全て歌がくれたもの

 

歌に手渡されたもの

 

歌に流し込まれたもの

 

自分は歌でできている

決して短くない人生を歩んできた

 

多くの素晴らしいものに出会ってきた

 

私は愛多き人間ではないから

 

本当に好きな物だけに愛を注いできた

 

どれだけ有名かだとか

 

どれだけ人気かだとか

 

そんなことは考えず

 

私が好きなものを私が選んできた

 

ゆっくりそっと傷つけないように

 

できるだけ覚えられないように

 

心に何か残してしまわないように

 

だってそうでしょう?

 

影響を与えてしまったら

 

その人を傷付けてしまうかもしれない

 

たとえ何を思っても

 

無視してきれいごとを並べられる人

 

それが素晴らしい大人だから

 

実際どう思っているかなんて

 

理解できるはずないじゃない

 

私が心に残らないように

 

ありきたりな愛を

 

必死に探して水に込める

 

でもたまにどうしても好きになってしまう

 

そんな時心に何か残してしまっているのだろうか

 

深い愛をたくさん注いでしまった

 

密度の高い愛はほとんど残っていないのに

 

だって私は愛されていないから

 

家族愛や日常の友愛では得られない

 

その特別な愛の本質は

 

恋愛に中らずと雖も遠からずかもしれない

 

密度高き愛は注がれすぎて

 

もうずっと私の心には残っていない

 

いつかの日には大人になれば

 

愛をたくさん持った人になれると思っていた

 

たくさんの愛を知り

 

多くの人に愛を注ぐことのできる

 

そんな素敵な人になれると思っていた

 

今となってはその頃が懐かしい

 

夢は夢で終わると知ってしまった今こそ

 

立派な大人になれたのだろうか。

涙の数だけ笑顔があるのなら


笑うたびに流す涙は増えるのですか


この苦しみは昨日笑った分ですか


涙を流さずに済むのなら


私は笑顔なんていらなかった


楽しい時は一瞬で過ぎ去るのに


苦しみは永遠のように感じられる


手が冷え足がすくみ心臓が震えだす


何もできない自分に憤り


何か見えないものに謝りたくなる


喜怒哀楽なんて碌なものではない

道を歩いているの

 

きれいなお花さんたちがいて

 

これまでもたくさん見つけてきたわ

 

わたしが持っているじょうろは小さいから

 

心に残ったお花さんだけにお水をあげているの

 

そのお花さんがとっても大きいとか

 

たくさんお水をもらっているとか

 

そんなことは気にしないで

 

私が大好きなお花さんたちにお水をあげるの

 

ゆっくりそっと傷つけないように

 

できるだけお花さんが気づかないように

 

ふれてしまわないように

 

だってそうでしょう?

 

ふれられてお花さんがどう思うかなんて

 

わからないじゃない

 

まわりを見ると

 

大きなお花さんほど喜んでくれているようだけど

 

お花さんは美しくいなければいけないから

 

本当はどう思うかなんて私にはわからないの

 

だからそっとね

 

気づかれないくらいがちょうどいいのよ

 

でもたまに…たまによ?

 

出会ったお花さんを大好きになってしまうの

 

そんなときには

 

ついついお水をたくさんあげてしまうわ

 

夢中になって心をいっぱいこめてしまうから

 

お水に香りがついているかもしれないわね

 

香りがついたお水はもっと貴重で

 

私はほとんど持っていないの

 

だれかにもらうこともできるのだけれど

 

私はまだもらえる人に出会えていないのよ

 

最近そのお水が無くなってしまって

 

とっても寂しいの

 

ときどき泣いてしまうくらい

 

はやく私も大人になって

 

もっと大きいじょうろを使えるようになりたいな

 

たくさんお水をあげられる

 

そんな素敵な人になることが今の私の夢なのよ!

全ては物語となった

 

彼女の半生は

 

多くの障害を乗り越えて

 

皆に愛されたという感動的な物語

 

彼の半生は

 

素晴らしい音楽を生み出し続け

 

多くの人の支えになったという美しい物語

 

知っている人は知っている

 

届かない人には届かない

 

人の生はそういうものだった

 

必死に生きて笑い楽しみ泣き苦しみ

 

正しさ過ち長所と短所

 

あなたらしさが思う存分に発揮された

 

その彩り豊かな彼らの人生は

 

たった2,3色で見やすく塗りつぶされた

 

誰かの目に触れ記憶に残った部分が切り取られ

 

他は見向きもされない

 

たとえ見ようとしてもほとんど見えない

 

彼らは何を思うだろうか

 

貼り付けられた薄っぺらさを嘆くだろうか

 

深く知られていないことに安堵するだろうか

 

醜く思われるものだけが残り悲しむだろうか

 

美しいものだけが残り誇るだろうか

 

もしくはその全てかもしれない

 

私は私の隣にいる人の全部は知らないだろう

 

この人が死ぬ間際に分かることさえあるはずだ

 

それでも

 

私はあなたを信用する

 

全ては託さないけれど

 

私から見えるあなたは満月だから

 

光の当たる場所しか知らないけれど

 

光輝く黄色と少し暗い茶色でしかないけれど

 

光の当たる場所だけは余すところなく

 

知っているはずだから

 

たとえそれが僅かでも

 

その物語もあなたの一部

 

虚構ではない私が知っているあなた

 

あなた自身も知らないかもしれない

 

私が知っている物語

空を見上げて星に願う

 

街の光が強すぎて願う先さえ見つけられない

 

それでもどこかにいるお星様へ

 

まずは赤く灯る柔らかな心の炎

 

少しずつ世界に配って歩くように

 

日々の全てに感謝を込める

 

そして青く凪いだ心に浮かぶ願い

 

どうか

 

どうか素敵な人になれますように

 

誰かを笑顔にできる人

 

人のために自分のために

 

懸命に生きることができる人

 

生きててえらいと胸を張って言える人

 

たくさんの愛を心に秘めた人

 

誰かの記憶に残らなくても

 

少しでも安らぎをもたらし

 

肩の力を抜くことができる人

 

あたたかな優しさと思いやりが体現できる人

 

偽善でもいい死ぬまでかかってもいい

 

私は素敵な人になりたい

あなたが好きで

 

心から好きで

 

どうしようもないほど大好きで

 

でも決して届く距離にはない恋心

 

全部全部無かったことにするから

 

せめて夢で逢えたなら

 

どれほど幸せだろうか

 

 

 

想う気持ちは強すぎて

 

あなたと寄り添う夢を見た

 

楽しくお話しして一緒に帰る

 

あなたの笑顔を見るたびに

 

心臓が衝撃で爆発しそう

 

初めての苦しさは心地よく

 

ずっと感じていたかった

 

このままどうかいつまでも

 

 

 

そこで夢が覚めた

 

とても幸せな夢だった

 

世界が輝いて心はずむ夢だった

 

一生夢の中にいられたらよかったのに

 

見つめる壁は真っ白で

 

突き付けられた現実を見た

 

 

 

あなたに逢ってしまって膨れ上がった恋心

 

気球のようにこの気持ちまるごと

 

どこかへ飛んで行ってくれたなら

 

少しは楽になれるのかな

 

歪む視界と鈍痛が走るひび割れた心

 

こんなことなら

 

夢でなんて逢いたくなかった

そうだ夢を見よう

大きな夢を曖昧な夢を

理想的な夢を


この世は無情で

願ったことは叶わない

そういうものだと

諦めていた

いつからか覚えたこと

「耐えればいつか終わる」ということ

この人生さえも耐えればいつか終えられる


塞ぎ込んでだんまりを決め込んだ頭

心はウラハラに愛を歌いたがっている


どうせ終わる人生

色々やらなきゃもったいないじゃん

転んだって恥かいたって

100年もすれば無かったことになる

ならもう迷うことはないでしょう

胸張って私の道を闊歩しよう

後悔の無い人生も恥の無い人生も

あるわけないよね


でも障害はたくさんで

一度倒れた心を立て直すのはしんどくて

また暗い暗い場所に逃げようとする

それなら今はムリヤリにでも

明るい場所に引きずっていけ


目を閉じてちゃ夢は夢のまま

叶えたい夢は目を開けて見るものだよ

苦しみかあたたかさか

久しぶりに流れた涙を胸に抱いていこう


いつか終わる人生

卑下してばっかじゃもったいないじゃん

責めたって死んだって

100年もすれば無かったことになる

ならもう迷うことはないでしょう

わかんなくなったらここに戻ってきて

今さらどうしようもないなんて言い訳

もう言いたくないよね


夢を見ようよ

ぼんやりと欲いっぱいで

ありえないくらい大きな夢を

届かなくたっていい

一番星を目指していれば

辿り着く先は絶対素晴らしいね

これからは I'm forever Dreamin'


世界に問うた

 

俺はどうすればいいのだと

 

頑張ることを強要され

 

頑張っても届かない

 

届かなかったら蔑まれ

 

そのうち無かったこととなる

 

それでも世界は回ってゆく

 

俺はなんのために頑張ったのだと

 

なんのために生きて死んでゆくのかと

 

俺は世界に問うた

 

世界はゆっくりとその重い口を開く

 

なら死ぬがいい。

 

生きる理由がわからぬのなら死ぬがいい。

 

我に訴えずに己で決めよ。

 

其方が生きようと生きまいと知らぬ。

 

我は世界である。全ての料理の皿である。

 

我の上で豪華に盛り付けられようが

 

惨めに焦げようが其方の勝手にすればいい。

 

そうか

 

知らぬか

 

そりゃそうか

 

考えてみれば世界が俺に何かしたことは

 

ただの一度も無かった

 

もうぶつける先もない

 

誰に問えばいいのか

 

生きる先に喜びはありますか

 

前を向けば救われますか

 

絶望は私を愛してくれますか

 

幸福は私を抱いてくれますか

 

それとも生は地獄ですか

 

死は救済ですか

 

何も持たぬ私に可能性はあるのでしょうか