あの西尾維新も影響を受けた一人と掲げる小説家にして、元国公立大学教授である森博嗣(ちなみに、『スカイ・クロラ』の原作者でもある)さんの作品。

とはいえ中身は小説ではなく、「自由とは何か?」というテーマに対して、森博嗣さんなりの回答を書いた書籍です。

最初に結論から入る人が多い理系の方(建築工学の博士号を持っている)だけあって、まえがきですでに、その答は書いています。

「「自由」よりは、「不自由」の方が考えやすいのかもしれない。つまり、自分の意思の邪魔をするような、なんらかの力によって抑制されている、すなわち「支配」を受けている状態である。物理的な力によるものから、命令や規則などによる支配まで、仕組みもパワーもさまざまだが、それらに囚われているときに感じるのが「不自由」であり、そういった「支配」から解放された状態が「自由」といえる。」
もっと端的に語っている箇所を抜粋すると。

「自由というのは、「自分の思い通りになること」である」

確かに同感できる節があります。

仕事をしていて、楽だなと思うときは、スケジュールが空いていること(というか、いまだにあるのかよというツッコミはなしで)よりも、上司からあれこれ言われず、好きなように進めているときですからね。

ただし当然世の中には、自由に生きてゆけない理由が山積しているわけです。(だから、こんな本を買う奴がいるんです)

それは他者、社会です。

そして、自分というフィルターですら、自分を支配していると森さんは指摘しています。

得に大きな元凶に、年を取ること、思い込みを持つことをあげています。

ではこれらに対抗していくには、何をすればよいのかということが、随所にちりばめられています。

語られている具体策は、ここでは明記しませんが、

ただ自由に生きるには、やはり結構な努力が必要なんだなというのが、感想です。

「人間は、集団による支配を好む生きもののようだ」とも、森さんも序盤で記載していましたからね。

なんだか不自由に生活しているなと感じる人、自由を得たいと積極的に願っている人には一見の価値があります。
今日は会社が多少は負担するというから、ビジネス英会話のスピーキングのテストを受けてきた。

直前に今さら高校時代の教科書を開いて(佐藤優が「昔の教科書を開くことが、英語の勉強には最良だ」と言うから)、付け焼き刃で受講してみる。

部屋に入ろうかなと扉の前に立つと、講師らしき金髪の男性が慌てている様子である。

ノックをして、練習していた‘May I come in?’を言ってみた。

置き場を忘れた手をあげて男性が「ノグチサン?」と尋ねられたので、適当に相槌を打っておく。


ここからはフリートークか何話そうと思っていたが、マニュアルが机上にしっかりと用意してあって、その通りに進めるよと言われた。

リラックスしてテストを受けてね、とも言われたが、向こうがとにかく早口で攻めてくるものだから、こっちも焦ってしまった。

しかも、目下にあるICレコーダーで録音までするものだから、気になってしまって仕方ない。



ハッと気がついたら、テストが終了。

やばいっ。何を話したかまるで記録がない。

こいつ、もしかして新手のスタンド使いかっ!とか勘繰っみる。

帰り際になぜだかやたらと褒められて、照れながら自室に戻り、時計を見やる。

全部で15分間だったはずなのに、かなり早く終わっている!

なぜあんなにも、まくし立てられたのだろうか?

いまだに疑問が残ります。
解決する手段は、きっと僕が所属するクラスのレベルのみ。
[読了]『他力本願[仕事で負けない7つの力]』著押井守

有名なアニメーション監督である押井守さんが書かれた一冊。

内容は一年ほど前に公開された『スカイ・クロラ』という作品を仕上げるため、自身がどんな力を発揮して創りあげたのかが、記載されています。

文中であげられている7つの力は、

対話力

妄想力

構築力

意識力

提示力

同胞力

選択力

一見ばらばらのようですが、実は7つすべてに、共通したものがあります。

生まれ持ったセンスなんかよりも、自分の磨きあげてきたテクニックや他人の才能を駆使していくことです。

キャラクターや背景、世界観など、とにかく一つのことを、まず苦悩するまで深く掘り下げる。

そして、それを周りと浸透するまで共有していく。

それが、仕事のクオリティーの高さに繋がっていくのだと思います。

天才的な演出をしている押井守さん自身が文中で、演出についてこう語っています。

「センスや感性などというものは最後ににじみ出るもので、基本は技術の蓄積である。」

「日本では、人口という最も基礎的な経済要素の伸びが打ち止めになってしまったのだから、ビジネスの世界において、創造性がより重要性を増していることは間違いない。」

と成毛眞さんは『大人げない大人になれ!』の中で語っておられました。

頭を使わない単純作業ではなく、クリエイティブな行為が、これからは仕事で求められていくと思います。

しかし、映画という芸術作品でさえ、技術をいかに有効に使うのかが重要になってくるのだから、

アート性を必要としない仕事をしている自分は、これまで以上に基礎的な技術(エンジニアとしての)を磨かなくてはいけないと改めて痛感いたしました。

ただ、押井さんもさきほど引き合いに出した成毛さんと同じように語っている仕事感があります。

「仕事を面白がるという姿勢は大事だ。」
-押井守

「もしあなたが、この仕事はつまらないと感じてしまったら、それは仕事が単調だからではなく、自分がつまらなくしているのである。どんな仕事でも、自分なりの工夫を加えれば楽しい遊びにすることはできるはずだ。」
-成毛眞(大人げない大人になれ!)


つまらないと感じることは多々ありますが、やっぱり仕事を面白くやっていきます。

アニメーションの作られる過程を知りたい人はもちろん、仕事に息詰まった人も読んでみて下さい。