お金がなくても平気なフランス人お金があっても不安な日本人』 著吉村葉子


元トリンプ社長の吉越浩一郎さんの執筆したもの(『デッドライン決断術』など)に触れる機会が増えてきたせいでしょう。

同じ外資でも、HeadQuarterがアメリカかヨーロッパではやっぱり考え方が違うようで、

特にフランスというわけではありませんが、ヨーロッパに憧れを抱きつつあります。

ただ、実際にどれだけ違うのか知りたい。

そんな理由で、手に取ってみた一冊です。

内容は、著作である吉村葉子さんの体験談をベースにお金、家族、教育、食事、価値観、など多岐に渡って日本人とフランス人とのギャップが書かれています。
仕事感を中心に読むつもりでしたが、豊かな表現力で回想場面がつづられていて、読んでいるうちに引き込まれてしまいました。

1番の感想は、

フランス人の奥さんが欲しいと思いました。

フランス人は倹約家というより、しまり屋であると、文中では記述されてあります。

とにかく、お金に対して、シビアな考えを持っているようです。極力モノを買わずに、あるものを利用して済ませようと努力をするタイプらしいです。

そして何より、

「数え切れないほどフランス式アフタヌーン・ティーを体験したものの、マダムたちの中でだれも、わざわざお金を出してまで有名なパティスリーでお菓子を買ってくる人はいなかった。(中略)ご主人が会社で仕事をしている時間に、彼女たちは一切ムダな出費はしない。」

だそうです。

これ、本当に重要ですね。

ただし、カップル社会と吉村さんが述べているほど、フランスの夫婦感が前日本人なものとは、異なっているようです。

「仕事場と家の往復だけをしている働く妻たちの気持ちを、子育て期間に理解しておかないと、将来なん倍にもなってしっぺ返しを受けることを、夫たちは自覚しなくてはいけないと思う。このことは働く女性たちだけにいえることではなく、専業主婦だったとしても同じことだ」

吉村さんは飲み会ばかりでろくに帰宅しない日本人男性に対して、こう釘をさしております。

先述した吉越浩一郎さんも、奥さんがフランス人で何度も離婚しかけた理由が、仕事が忙しいと家を空けることが多いことらしいですから。

万が一、フランス人妻をめとることがあったら、そこは非常に気をつけましょう。
フランスに興味がある人、自分の思い込みから離れてみたい人、そして何よりフランス人の彼女が欲しい人は一度でもご拝読をしてみては。
マイクロソフト日本人法人元社長の肩書きを持つ成毛眞さんが書いた本です。

以前に成毛さんが書いた「本は10冊同時に読め!」を読んだことがあります。

そのときは、なんて上から目線の文章を書く人なんだな、と少々の嫌悪感を抱きながら拝読していました。

ただ、今回の書籍を読んで、この人が好きになりました。

要するに、オタクなんですよ。この成毛さんは。

事実、本文に記載されていますが

ファイナルファンタジーⅩⅠにはまっていた時期があって、二年間で6000時間もプレーしていたらしいです。(ちなみに成毛眞さんは、スクウェア・エニックスの社外取締役です)

また文中の中にも、

「知らないことが新たなチャレンジにつながることは往々にしてある。(中略)
さらに付け加えれば、知らないことは楽しいことでもある。ゲームをやるときに、必ず攻略本を見ながら、逐一書いてあるとおりに進めるという人がいるが、それでは何が楽しいのかまったくわからない。せっかく現実世界ではありえない未知の世界を冒険するのに、なぜそれを楽しめないのだろうか」

と、あえてゲームに例えて、若い読者に挑戦を喚起しているフレーズもあったりします。

そんな自身も大人げない大人である成毛眞さんが、君らも型にはまならい大人げない大人になれ!と奨めている本です。

大人げない人の代表格として、ソフトバンクの孫正義さん(ゴルフを一年間でシングルプレイヤーになったこと)や元ライブドアの堀江貴文さん(宇宙について一晩中語るところ)、またノーベル賞受賞者(例えば、リャード・ファインマンなど)をあげています。

そして、漏れることなく、
「私がこれまで出会ってきた、凄まじい結果を残した人、人生を楽しみ尽くしている人たちには、必ずどこか大人げなく、子供じみたところがあった。たとえばかつてマイクロソフトで一緒に仕事をしたビル・ゲイツ彼は大人げないという言葉がぴったりの人物だ。」
ビル・ゲイツもその一人として、名をあげています。
ビル・ゲイツに至っては、初めて出会いから面白いですから、一読してみてください。

そんな彼らを例にあげ、大人げない大人とは、型にはまらず、他人の意見に左右されず、信念を貫きながら、仕事にも情熱を燃やせ、そんな人間が今後の日本のビジネスシーンにおいても主役になるだろうと説いています。


大人に成り切れていないと感じている人、将来に漠然と不安がある人、人と違う切り口をことに抵抗がある人にオススメです。

そして、何よりマゾな人にもオススメです。

だって成毛さんを尊敬できますが、上司には持ちたくないと思いましたから。周りが「殿」って呼んでいたくらいですよ。
『大事なことはすべて記録しなさい』著鹿田尚樹

目新しい発見があまりなかった。

たぶん鹿田さんと僕が似たような感覚をしているからだと思います。

何かよいアイデアを出すのには、異物が必要なんですよね。

同じような経験で、同じような考えで、同じような年齢の集まりからは、それなりのものは生み出せても、爆発的なアイデアは生まれない。

全然違うタイプが集まって、いろいろな角度や切り口で攻めていったときに初めて飛躍ができるんです。

しかし、鹿田さんと僕は共通点で多い。

一歳しか変わらず年齢も近いし、

タイトルにもなっている記憶より記録するという考え方や、

引用を多用することで自分を意見を強くアピールする(鹿田さんは「過去の偉人の言葉を添えることによって、自分の言葉の説得力が足りない部分を補っているのです」と表現しています)ことも近いし、

何より読んでいる書籍も近いです。

「『レバレッジ~』シリーズで有名な本田直之氏が」と文中に登場するくらいに、享受している書籍が同じでした。


なので、記録するための方法まで似通っているんでしょうね。

結果。

それ僕も同じこと既にやってますけど・・・・・・というものが大多数で、新鮮味がありませんでした。

そして良くも悪くも、かなり早く読み終えてしまいました。

鹿田さんの言葉を借りるなら、
「ちなみに私は今まで3000冊以上の書籍を読んできましたが、ビジネス書あれば1冊15分くらいで読むことができます。
なぜかというと、「差分」を中心に読んでいるからです。
差分とは、つまり似たような本との「違うところ」です。差分がわかるのは、それだけたくさん読んでいるから。量をこなすと、スピードがつくのです。」

その差分がなかったんでしょうね。同じような書籍に触れているだけに。

ただ、ビジネス書なんかを読んだことがなくて、最近忘れがちなんだよなという人には、とっておきの一冊です。

流行を取り入れてあるので、これだけ読めば後は記録術関係の本は読む必要ありませんから。