[読了]『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』 岩崎夏海著

正直書店で見かけたとき、やられたなあというのが第一印象でした。

経済小説のラノベ化は、まだニッチ産業だけれど(今のところ『狼と香辛料』ぐらいで他に並ぶものはない)、需要は掘り起こせば、あるとは考えていました。

けれど、ダイヤモンド社がまさかやってくれるとは驚きです。

ただ同時に、まだまだ隙間を埋め切れていないと思ったのは、ラノベ化とはいえ、会話劇というより表紙絵や挿し絵を付けるというところに留まっているからです。

これでは、どこにターゲットを絞っているのか(狙いが中高生なのかオタクなのか)、が全くわからない。

これだときっと購入層は、文芸書(ラノベ)、かつビジネス書もたしなむという狭いマーケットしかいないと思います。(『ダ・ビィンチ』に載っていますが『ダ・ビィンチ』読書が1番避けている分野は、ビジネス書の類。それほど両立しない市場です)

ラノベ読書を、ビジネス書に振り向かせるほどの魅力のある書籍を世に出せば、別だと考えてます。


というか、そんな書籍をまともに書店で買えるのは僕ぐらいのものだった。


前置きはこれくらいにして。

内容は、女子マネージャー川島みなみが、「野球部を甲子園に連れていく」という目標を持ち、実現させるために書店で偶然出会った『マネジメント』を活用していくという物語です。

途中までは、『マネジメント』の教えに従って、弱小野球部をいかにしてマネジメントしていくのかという様が描かれています。

ドラッカーの語る組織論を、野球部という具体例に落とし込み咀嚼されているので、ドラッカーの考え方を知るための補助教材としても有効です。

ただし、『マネジメント』の素晴らしさを宣伝(『マネジメント』はダイヤモンド社からの刊行)しているだけに留まりません。

そして全体を通じてはもちろんのこと、特に最後の章では、青春小説としての一幕を描き切っているので、読みごたえも十分あります。

ドラッカーの入門書としても青春小説好きな方でも、十二分に楽しめる一冊です。

偏読者のかたは、新たな一面を開拓してみては。
タイトルを見たら、大半の日本人は詐欺まがいの本かと思うかもしれません。

それは、本田健さんの言葉を借りるなら、

「日本には、「我慢に我慢を重ねたら、その先に成功」があるという考え方が、根強くあります。」

『どんなことにも辛抱強い我慢』=『成功する』という図式が蔓延しているからなんですが、

でも、その発想は間違いなんですよね。

自分の好きなことだから、時間を忘れてのめり込める。

夢中になって頑張れるからこそ、やっていて楽しいし、周囲も認めてくれるし、最終的にお金までもらえるようになるんです。

ただし、好きなことが何かわからない。

または、好きなことをしているはずなのに、お金をもらえるまでには至らない。

ということが往々してある。

自分の才能がわからない、また才能とビジネスの隙間を埋めてくれるのが、この書籍です。

また本田健さんが出会ってきたお金持ちの人の発想や、成功者の共通点なども書かれています。

かなり体系的にまとめあげられているので、読みやすいです。

好きなこととお金を両立させたい人、生活のためには我慢しなければならないと意固地になっている人は、ページをめくってみて下さい。
カーネギーメロン大学博士、脳機能学者、さらにはオウム心理教事件での脱洗脳を手掛けた洗脳専門家である苫米地英人さんの最新刊。

まあ月に一冊以上のペースで、刊行されている方なので下手すれば来週辺りには最新でないかもしれませんが。

そんな仕事もハイスピードな苫米地さんが、脳科学の視点から、無意識の間にゴールを達成する方法を、語った書籍です。

驚くべきことに、ここで教えるものがあまりに効果があって使い方次第で毒にも薬にもなるような危険な方法らしく、

まえがきで、自己責任の契約書を書いて下さいと要求されます。

長い間本に触れてきましたが、そんな本は他に類を見ません。

ちなみに、僕はまだ書いてません。悪用する前には書くつもりです。

簡単に中身に触れると、プロローグでは「なりたい自分に変わるために必要なこと」、第一章で「本物の現実を見る方法」、第二章では「本物の情報について」、第三章では「脳と心と身体のメカニズム」、第四章では「なりたい自分を現実化する方法」、第五章では「トマベチ流のトレーニングプログラム」、そして終章で「他人な作られた人生ではなく、あなたと人生の生き方」について語っています。

使いを誤れば危険というようなトレーニングに、容易に触れるわけにはいかないので、さわりだけ書くと。

なりたい自分になるには、大いなる勘違いをしなさい。

というのが苫米地さんの主張です。

これがどういうことか、知りたい人は、書店に足を運んでみて下さい。