喧嘩が強い人が、格闘技で強いとは限らないように、格闘技が強いからって、喧嘩に長けている訳ではありません。
なぜか?
喧嘩は、格闘能力だけでなく、状況把握・環境活用・交流関係(バックボーン)・交渉能力(ハッタリ込み)・事態収拾する妥協力などが必要な総合格闘局面だからです。
プロテクトに必要なのも、実は同じ。
ただし、一番大切なものが抜けています。
それが、危険回避能力です。
十代から四十前後まで、私は、この能力が欠けていました。笑い話にもならないトラブルの渦中に何度飛び込んだことか…。
そうならないためにも、まずは、付き合ってはいけない人たちを見極めることが大切です。
新しく仕事をご一緒する相手とは、私は、できるだけ食事の席で打ち合わせします。朝食でも、ランチでも、もちろん飲みの席でも構いません。
店員さんへの態度が横柄だったり、
食事の仕方が汚かったり、
周囲への配慮なく大きな声で話す人は、
どんな肩書きが付いていても、何かのトラブルを抱えやすい、トラブルメーカーの可能性が高い。だから、こんな方と組むことは、ご遠慮することにしています。貧すれば鈍する。昔々目先の欲に眩んで、お仕事を引き受けたばかりに、怖い方々がぞろぞろと出てきた上に、報酬もばっくれられたことが、結構ありました。
あと、やたら愚痴や共通の知人への誹謗中傷・噂話が多い人も危険です。逆も真なり。自分のことも他人に同じようにしているからです。この手の人は、たいしたことのないトラブルも、自ら複雑怪奇にして、大ごとにしてしまう傾向があります。間違ってもプライベートな話はしないようにしましょう。
謝らない人、責任転嫁する人は、逆ギレするタイプで、口癖は「お金がない」「忙しい」「◯◯のせいで」。冗談の範疇を超えて、口癖になっている人とは、なるべく距離をとった方が無難です。案外、常識はずれの頼み事をガンガンしてきて、断ると、あることないことを言って、被害者ぶり、人間関係や職場環境などをクラッシュさせます。
他にもあるでしょうが、もっとも気をつけなければならないのは、自分が、そんな人々に、付け入れられる状況(精神状態や環境など)ではないかを見直すこと。近いうちにシステマで学ぶkeep calmの一端も綴っていきたいと思います。