脚本 松田裕子
ゼネラルプロデューサー 福田博之、奥山和由
撮影 迫信博
編集 増田嵩之
出演 山本彩、渡辺美優紀、山田菜々、小笠原茉由、小谷里歩
薮下柊、矢倉楓子、上西恵、ケンドー小林、田中律子
2014年 日本
最近の日本映画には全く関心が無い私ですが、大好きなNMB48のメンバーたちが
主役の作品は、見逃すわけにはいきません。
2012年から3年間、定期的に放送されているNMB48の冠番組「NMB48 げいにん!」の
劇場盤第二弾となる本作は、前作以上にTV版での笑いを意識した設定になっていて、
彼女たちのアドリブを織り込んだ、素の表情がそのまま生かされている個所がありますが、
やはり素人が考えたギャグで笑いを取るのには限界があって、彼女たちが所属する
母体である吉本興業の作品にしては、コメディー部分をフォローするだけの台本には
仕上がっていませんでした。但し、メインになるドラマ部分が良く書けていて、将来役者を
志望している矢倉楓子と上西恵の泣きの芝居が上手で、涙なくして観る事が出来ませんでした。
NMB48ファン以外の一般観客が楽しめるレベルには達していない作品ですが、
本業のスケジュールの合間を縫って、少ない時間の中で撮影に臨んだメンバーたちの
演技には見るべきところが多かったので、アイドルグループとしての作品ではなく、
ホリプロや角川映画が、山口百恵や薬師丸ひろこ等のアイドル単体を主役にして
作った本格的な映画を、オーディションで選ばれたメンバーを起用して、作ってほしいです。