小説「ロックンロールは嫌いだ」 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

中学の時の音楽の先生は情熱的な人でアナログ楽器を心から想っていた。

「だからね、ロックンロールなんて最低なものですよ、」

と先生は言った。彼はエレキと言うコンテンツを心から憎んでいた。
誰が弾いても同じ音が出来るエレクトーンなんか心から憎んでいた。
「自分の音が出せなきゃいけません。」

と先生は話した。
先生はウッドベースとトランペットの信者で、それらを心からあいしていた。如何に美しく音楽を奏でるかについてめんどくさく語った、常に。

因みに一度私はインフルエンザで熱が出ているにも関わらず音楽の授業にでて、すっとこどっこいな唄を出したのでその先生に


心から罵倒された。
私は40℃熱があった。

そう言えば数学の先生はプログラマに成りたかったけど女だから成れなくて
仕方なく教師になったと言っていた。
英語の先生は通訳に成りたかったけど採用されなかったからしょうがない、中学に勤めたんだと言った。

現国の教師は未だ小説家に成りたくて、何かっていうと生徒に小説を書かせてそれを酷評するのが趣味だった。

と、
私は今思うと各界の出来損ないに丁重に育成されたことになるな。
学校というのは夢を叶えられなかった人達の掃溜めなのか? 部屋の角に埃がわだかまるみたいに。

だとすれば
今の30代の9割が割りに合わないきき方をしているのも、当たり前としか言えなくなる。