欲が、ない。
私のお話には欲が、ない。
それはまるで血液に色がついていないかのごとく。
なんだか良く分からない透明なものが血管を走っている、ただ、走っているだけなんである。私は欲を描写出来ない、
欲求と言うより人間の悪徳としての欲。それがない。
無欲、
というより無気力なんである。
あれがしたいこれがしたい、
あれを食べたいこれを壊したい、
愛してほしい、あいつを殺したい。
そう言うものが描写出来ない。欲が涌かない以上感情もその程度なのだ。
これがきっと私のお話の一番駄目なポイント。
したいことがない。今までそう言う生き方しかしてこなかったから。
強いて言えば消えてなくなりたかった。
私のお話はだからそう言う気持ちで作られている。