私に神の文章力があっても | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

私は人に、ものごとを説明するのが上手いとよく言われます。
当たり前ですね、それがなければ物書きなんかやってられません。


しかし
どんなに人から説明の仕方が解りやすいと誉めてもらっても、過去の人生に三回、

三回だけ
この今の感情だけは私に神の文章力があっても誰にも伝える事が出来ない

と思ったことがあります。


一度目は父を一瞬で無くした時で、
二度目は投薬を再開するために長男の中絶を決意したときで、
三度目は次男がお腹の中で死んでいるかもしれないと言われた時です。

あの時の気持ちだけは、
どんなに心を砕いても誰にも伝えることが出来ないと思いました。

どんなに頑張っても伝える事が出来ない、
つまりその感情が今の私の限界です。


限界である以上何時かはそれに挑まなくてはならない。

私はいずれ父と息子たちの生命について逃げも隠れもせず描写に立ち向かわなくてはいけない時がくる。


自分の中の限界って、
乗り越えるためにあるから限界なんですよね。
乗り越える気が湧いてこない限界もありますが。乗り越えるつもりの無い限界も私の中にはあります。


しかし殊感情描写については私は自分の限界を越えたい

後悔しないものを書くために。