小説「朝日に木漏れ日」 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

叔母さんは夜の仕事をしている。

私は叔母さんと二人で暮らしている。

深夜、叔母さんはよく男を連れて帰ってくる。
しかし私は、なんだってこういつも連れて来るんだろうと思っている。

思うどころか腹を立てているのだった。

深夜、2時ごろにばたばたがたがた音がして人が転げこんでくる。

ぐでぐでに酔った叔母さんがおっそろしく機嫌の悪い男と入ってくる。

男はいつでも機嫌が悪い。
そんな男をわざわざ連れて来なきゃいいのに、と思う。

しかし叔母さんが連れてくるどんな男も機嫌が悪くないことなんてないのだった。

夜中の2時。
叔母さんと知らない男はねちっこいケンカを続けながら、がたがたと不器用に酒や氷を引きずり出す。

時々、
私は呼び出されて、缶詰めを開けたりベーコンを炒めたりさせられる。

叔母さんと知らない男は、それらをかじりつつお互いを罵りながらねちっこい酒を飲み続ける。

私は自分の分のベーコンも焼いて、ビールを一本くすねてから部屋に戻る。

叔母さんと知らない男は、相手の財布事情やお腹の脂肪に関していつまでも悪口を言い合いながら、輪郭がなくなるまでお酒を呑む。

なんだってそんな男を連れてくるんだろうと私は思う。