又此宮に怪異の事あり
大崎信守の手記に曰く――
大崎信守の手記に曰く――
承應三年六月二十日於伊雑宮生霊椿、二枝相交、其形如華表、里俗あやしみ見て、申司中大司精長より、秋九月一日経次第奏聞の処に、無御崇敬之故か、同二十日先帝の御事あり
(出典:三重県郷土資料叢書 第68集「志摩の国基礎資料 志摩郡史(鳥羽誌) 志摩国旧地考」著者 曽我部市太 井阪徳辰 発行者 三重県郷土資料刊行会)【シロウト意訳】
華表→二つの意味があるようですが
ここでは鳥居を採用
ここでは鳥居を採用
里俗→地方の風習、習わし
地元の里の人々…と推測
申司中大司精長→ワカリマテン(´Д⊂
神社関係の偉い人?
奏聞→天皇に申し上げること
御崇敬→仏事の御崇敬
(ごそうきょう)かな?
(ごそうきょう)かな?
御事→貴人を敬って
その誕生や死を婉曲にいう
その誕生や死を婉曲にいう
1654年年6月20日伊雑宮にて
「生霊椿」が二枝相交わって
その形がまるで鳥居のようだと
その形がまるで鳥居のようだと
地元の人たちが奇妙に思っていた
「申司中大司精長」によると
秋9月1日の奏聞によれば
秋9月1日の奏聞によれば
「御崇敬」を催さなかったためか
同月20日に
先帝がお亡くなりになられた
先帝がお亡くなりになられた
【あれこれ考察】
伊雑宮の椿が
鳥居の形みたいになって騒いでいたら
鳥居の形みたいになって騒いでいたら
実は、その日先帝が
お亡くなりになっていた
お亡くなりになっていた
…みたいな。
前回の記事でもそうですが
天皇家に何か変化があると
天皇家に何か変化があると
その予兆などが
何かしらのかたちで伊雑宮に現れる
何かしらのかたちで伊雑宮に現れる
という感じですね
…まだ続きます。




