宏美さん、今日の佳き日を無事に迎えられたこと、本当におめでとうございます!ひと口に48年とは言うが、干支がまる4周、当時生まれた子どもが48歳になっているわけである。幾多の困難を乗り越えられ、歌い続けて来られた宏美さんを、改めて労い、心から感謝したい。そんな記念すべき日に、拙い記事を書かせていただける幸せを、今かみしめている。

 

 

 今月3日、大音楽家・坂本龍一氏の訃報が流れた。私の世代は、ちょうど坂本さんがYMOで華々しく活躍されていた頃に青春時代を送っており、その喪失感は本当に大きい。私も何か書きたい、という衝動が湧き上がったが、坂本さんと宏美さんの直接の繋がりは、アルバム『パンドラの小箱』でキーボードを弾いていらしたことくらいしか思い出せない。躊躇しているうちに機を逸してしまった。

 

 続く8日。宏美さんのコンサートがNHK大阪で開催された。声援が解禁されたこともあり、大いに盛り上がったコンサートだった。遠征した私は奈良にも足を延ばし、海外赴任時代の仲間3人と実に23年ぶりに再会、旧交を温めた。そんな大きなトピックがありながら、新年度の慌ただしさに紛れ、こちらもブログを書かないまま時間だけが過ぎて行ってしまった。

 

 

 そして宏美さんのデビュー記念日を翌日に控えた昨日。「眠りの船」のブログにも登場した、私の学生時代からの大切な友人であるSから次のようなLINEが入った。「ここ何年かラジオを聴くんだけど・・ InterFMという局で岩崎宏美がDJやってる 今 shochan聴いてる?📻」と。私は急いでradikoでInterFMを検索、首尾よく『LEGENDS 岩崎宏美〜シアワセノカケラ〜』を聴くことができた。

 

 この番組については、もちろん知っていた。宏美さんもFacebookで毎月予告してくださるのだが、放送局がローカルなところばかりで、私の地域では聞けないと思い込んでいたのだ。ラジオに疎い私は、「インターFM」なるものも知らなかった。もはやファン失格レベル〜!😱

 

 かくして、Sのおかげで聴くことができた『LEGENDS』。私の部屋に宏美さんの話し声が流れている、ささやかではあるが幸せなひとときである。昨日のゲストは、2月にグラミー賞を受賞した作・編曲家、音楽プロデューサーの宅見将典さんだ。宅見さんは西城秀樹さんを叔父に持つ方でもある。途中から聴いたのだが、いつもの宏美さんの笑いを交えた軽妙なおしゃべりと、宅見さんの実直そうな話し方と音楽を楽しんだ。

 

宅見さんと宏美さん(宏美さんのFacebookより)

 

 最後に一つ、嬉しい貴重なお話を聴くことができた。宅見さんが「岩崎宏美」を意識したのは、西城秀樹さん主演のロック・ミュージカル『Rock To The Future』(1996)*の時だそうだ。考えてみれば宅見さんは1978年11月生まれの44歳。宏美さんのデビュー時には生まれてもおらず、「聖母たちのララバイ」の頃はまだ3歳であるからさもありなん。そしてこのミュージカル上演時には、多感な17歳。秀樹さんと宏美さんのデュエットが聞ける「Endless World」で、宏美さんの声が大好きになったとのこと。それがお世辞ではないことがよく分かるのだ。宅見さんは「8分の6拍子の素敵な曲で、♪ この宇宙(そら)の どこかに いつの日か〜」と、ア・カペラで歌い出しまで披露された。宏美さんも「嬉しいですね。ありがとうございます」と反応、劇団☆新感線(出演者の橋本さとしさんが当時所属)にまで話が及んだ。

 

 宏美さんの48年という長いキャリア、そして700曲ほどの吹き込まれた楽曲の中で、「Endless World」は一般的な認知度で言えばかなり低い方だろう。だが、この曲は宅見さんの耳に留まったのである。これは一つの好例である。宏美さんが一つひとつ大切に歌われた曲たちは、どこかで、誰かの心に届いているのだ。

 

 

 宏美さん、デビュー48周年改めておめでとうございます!とにかくお身体にだけは充分気をつけられ、どこかで誰かの心に届く素敵な歌を歌い続けてください。私たちもいつまでも応援しています。😊

 

*宏美さんは声の出演のみ