砂糖を含む糖質は、相反する作用を体内で生じます。

ここでは、2例を紹介します。

 

その1 血糖値スパイク

 

「血糖値とは血液中の糖分の濃度のことで、この数値が一定値より高い状態が続くと糖尿病と診断されます。

ですが、糖尿病でない人の中に『健康診断での血糖値は正常だが、食後の短時間だけ血糖値が急上昇する』という現象が老若男女問わず起きていることが最近の研究で明らかになったそうです。

この血糖値スパイク(食後高血糖)は『空腹時血糖値』を調べる健康診断などでは見つけにくいもので、食後1~2時間の血糖値を調べない限り血糖値スパイク(食後高血糖)が起きていることに気付きにくいそうです。

下の折れ線グラフは、健康な人の1日の血糖値変化(青線)と血糖値スパイク(食後高血糖)が起きている人の1日の血糖値変化(赤線)を表したものです。」

 

 

「食事をすると血糖値が一時的に上がりますが、健康な人の場合、140を超えることはありません。 ところが、血糖値スパイク(食後高血糖)の人の血糖値は、食後、急激に上昇し140を上回り、急激に正常値に戻ります。 こうした血糖値の急激な変化を『血糖値スパイク(食後高血糖)』といいます。。。

 

ご飯(糖質)を食べると…

1.摂取した糖分を胃や腸でブドウ糖に分解し、体内へ吸収。【血糖値が上昇する】

2.上昇した血糖値を下げるためインスリンが分泌される。【血糖値が下降する】

3.血糖値が下がるとインスリンの分泌が収まる。

 

「血糖値スパイク(食後高血糖)によって血管の壁が傷つき、修復しようと集まった免疫細胞によって血管の壁を厚くし、血管の幅を狭めて動脈硬化になってしまいます。

血糖値スパイク(食後高血糖)が繰り返し起きると、血管の様々なところで動脈硬化が進行し、やがて心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高まると考えられています。」

 

上の画像と引用:『チョコ食べたら元気になる!はウソ』

https://sss-kaneko.co.jp/topic/チョコ食べたら元気になる!はウソ/

 

 

 

※参考【インスリンで血糖値が下がる仕組み】

「食事をすると血液中のぶどう糖(グルコース)が増え、そのぶどう糖濃度を下げるため、β細胞表面にあるぶどう糖トランスポーター2(Glut-2)と呼ばれる糖タンパク質によってぶどう糖がβ細胞に取り込まれ、その刺激でインスリンが分泌され血糖値が下がります。つまりGlut-2糖タンパク質はβ細胞内にぶどう糖を取り込むセンサーの役割を果たしています。」

引用:糖鎖ラボ 

http://tousa.meneki.jp/tounyou.html

 

 

 

 

その2 脳の栄養

 

「現在の人類、ホモサピエンスは約1250グラムの脳を持ち、摂取する全カロリーの25%を消費している。酸素、ブドウ糖も全摂取量の約24%が消費されている。

脳の主なエネルギー源であるブドウ糖は脳に取り込まれるとグリア細胞で解糖され、そのエネルギーでグルタミン酸を取り込み、神経系を活性化している。

必須アミノ酸のトリプトファンは野菜、果物に少なく、食肉、卵、魚に多い。トリプトファンが血液から脳に取り込まれる際にはインスリンが必要である。

 

つまり、ブドウ糖、砂糖の摂取が欠かせないのである。

 

そして、脳内に取り込まれたトリプトファンはセロトニンになり、精神の安定、摂食の抑制、血糖値の低下をもたらしているのである。」

 

上の画像と引用『脳の栄養~ブドウ糖(砂糖)とトリプトファンを中心として~』

https://www.alic.go.jp/joho-d/joho08_000503.html

 

 

※トリプトファンとは

「トリプトファンを多く含む食材として挙げられるのは、牛・豚・鶏のレバー、小麦胚芽、牛乳、チーズ、バナナ、大豆、アーモンド、かつお、まぐろなどです。

これらの食材を食事に取り入れると、不眠やうつ病などの解消を促すことができます。

トリプトファンは体内で合成されない必須アミノ酸であるため、毎日摂取しなければなりませんが、体が必要とする以上に摂取してしまうと、肝臓で脂肪の変化が起こり、肝硬変を招く恐れがあります。」

引用:

http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/tryptophan/

 

 

ポイント① 白砂糖と茶色の砂糖の作る工程は、類似。

 

※「結晶」とは、ショ糖のこと。

 

ポイント② 白砂糖の一種であるグラニュー糖は、ショ糖の純度が高い。

 

「精糖メーカーなどでつくる精糖工業会(東京都千代田区)の佐藤仁さんに作り方を聞いてみた。

 まず茶色い砂糖の一つ、黒砂糖。細かく刻んだサトウキビを搾ると汁が出てくる。その汁を石灰と一緒に煮て、要らない成分を取り除く。こうしてできた甘いサトウキビジュースを煮詰めるとできるのが黒砂糖だ。

 一方、白砂糖の作り方も途中までは黒砂糖と同じだ。細かく刻んだサトウキビを搾ると汁が出てくる。その汁を石灰と一緒に煮て、要らない成分を取り除く。

 しかし、白砂糖の場合、そこからさらに、濾過(ろか)したり、お湯で洗ったり、活性炭などを使うことで甘み成分のショ糖以外の成分を徹底的に取り除く作業が加わる。そして、遠心分離機にかけて、ショ糖の結晶を取り出す。これが白砂糖だ。白砂糖にはいくつか種類があるが、グラニュー糖が最もショ糖の純度が高く、99.9%以上を占める。。。」(引用:下記の朝日新聞記事)

 

ショ糖は二糖類の一種で、全ての砂糖の成分である。砂糖以外に、乳糖や麦芽糖も二糖類である。

「これ(注:二糖類)にはショ糖(砂糖、原料はさとうきび及びてん菜)や乳糖(乳の成分)がある。母乳や牛乳が甘いのは乳糖が入っているからである。砂糖はブドウ糖と果糖が結合した二糖類である。 したがって、砂糖も分解が早く、体内に入ると速やかに吸収されてエネルギーとなることができる。疲れている時は、速効性のエネルギー源として大変役立つものである。」

ショ糖に関する引用:『砂糖の正しい知識を』

https://sugar.alic.go.jp/japan/view/jv_9908a.htm

 

ポイント③ 体に良いとされる三温糖は、白砂糖の作り方とほぼ同じ。

 

「遠心分離機でショ糖を取り出した後の『糖液』には糖分がまだ残っている。そこで、再び煮詰めて結晶を取り出す工程を繰り返す。繰り返すうち、加熱により糖液に茶色い色がついていく。この糖液からできるのが三温糖だ。。。

ミネラル分は白砂糖の『ほぼゼロ』に対し、三温糖は0・25%ほどで差はわずか。」

 

 

【砂糖の成分の違い】

「・白砂糖 ミネラル分はほとんど含まない。

 ・三温糖 ミネラル分を0.25%ほど含む

 ・黒砂糖 ミネラルなどショ糖以外の成分が15%ほどある」

 

 

【白い砂糖と茶色い砂糖を使い分けるポイント】

「女子栄養大学短期大学部教授の松田早苗さん(栄養学)は『料理によって使い分けるのはどうか。例えば、三温糖は角煮など肉を使う煮物に使うと、コクが出ておいしく仕上がる』と話す。一方、グラニュー糖などの白砂糖はそのものに風味があるわけではないので、食材の香りや色、風味を生かしたい時に役立つ。果物を使ったケーキに使えば、色みも果物の風味も損ねない。このほか、素材の持ち味を生かしたいジャム作りにも使われる。。。

松田さんは『甘いものは気分転換になり、決してダメとは言わないが、3食バランスの良い食事をまず基本にして欲しい。食事の適切な量は人それぞれだが、体重や体脂肪率などを見ながら調節して欲しい』と話している。

 

 

上の画像と引用:『白砂糖が体に悪いってホント? 黒糖や三温糖との違いは』杉本崇 朝日新聞 2018年10月22日

https://www.asahi.com/articles/ASLBG6K8SLBGULBJ004.html

 

 

 

 ポイント④白砂糖を作る時に、薬品などは使われない。

※「結晶」とは、ショ糖のこと。

上の2つの画像:

https://www.pearlace.co.jp/know-and-fun/tips/post-27.html

 

 

 

 

★通説の例:『実は危険!?白砂糖の害が恐ろしい』

https://matome.naver.jp/odai/2146292164814377901

 

 

 

上の画像:https://oceans-nadia.com/cooking_basics/8

 

 

★塩が悪玉になった理由

「近代日本が、塩を専売制にしたのが明治時代の1905年。日露戦争の戦費調達の為です。戦後もこの制度は続き、昭和24年に日本専売公社が設立されて、精製塩化ナトリウムが『塩』の名で国民に浸透していきます。

そして昭和46年、政府は海の汚染や低コストを理由に、塩田を廃止して、元々砂漠地帯の海水淡水化や工業用の塩を作るための技術だった『イオン交換膜透析法』を全面導入。塩業近代化措置法を発令しての国策です。これにより純度99%を超える塩化ナトリウムが『食塩』として定着することになります。

海水には60約種ものミネラルがありますが、この製法では完全に排除されてしまいまして、これは『塩』ではなくただの塩化ナトリウムにすぎません。」

引用:

https://temaeitamae.jp/top/t1/c/3.html

 

 

 

★自然塩は、体に良い⁉️

自然塩とは?

精製塩ではない塩のことを自然塩や天然塩と呼び、決まった定義はありません。

また商品の販売をするときにメーカー側が自然塩や天然塩と表して販売することはできません。そのため自然塩という言葉だけで、どんな塩なのかを判断することはできないのです。

自然塩と呼ばれる塩をもう少し詳しく分類すると、海塩を煮詰めて作った自然海塩や、天日塩、岩塩、湖塩といったものがあります。。。

 

おいしい料理を食べれば、私たちの心も体も幸せになることができるので、その意味で、ミネラルの多様性がある複雑な味を持った自然塩や再製加工塩(再製自然塩)をおすすめします。

 

具体的に使う中でこの塩がいいなと思ったものは、海の精(自然塩)、雪塩(自然塩)、浜御塩(自然塩)、青い海(自然塩)、伯方の塩(再製加工塩)です。。。

 

塩を含めたトータルな食事のあり方が大切だと思っています。

そのため、ミネラルバランスでみたときには自然塩や再製加工塩(再製自然塩)がおすすめですが、それ以上に日々の食生活で、野菜や発酵食品からミネラルを摂ることが大切です。

塩の種類だけに神経質になりすぎず、日々の食生活のトータルで自分の健康と向き合うようにしてみてください。」

 

 

引用:『1分でわかる!精製塩と自然塩の違いとは?』小泉泰英

https://agcl528.com/salt200517/

 

 

 

参考1:【岩塩にミネラルはほとんどない】

「通常、塩のミネラル分という場合はマグネシウムをさす場合が多く、またにがり分(塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化カリウムの合計量)をいう場合もあります。岩塩にマグネシウム塩が入る例は極めて稀でほとんどないといってよいでしょう。マグネシウムは海塩だけに入っています。にがりをどの程度分離するかでその含有量が変わります。ボリビアのピンクの塩は鉄分が多いとされます。一般に赤い塩は鉄分による赤色です。しかしその鉄分は赤鉄鉱の赤色で赤粘土と同じような成分ですから体の中で溶けてミネラルとして吸収することはできません。岩塩には多量の鉱物を含むものがありますが、それは食用には販売されていません。食用とする岩塩ではミネラルはほとんどないといってよいでしょう。」

引用:『塩の種類と特徴』岩塩の話 

http://www.siojoho.com/s02/09.html

 

 

参考2:【自然塩・天然塩という表示はありません】

「『天日』、『天日海塩』というのが、昔ながらのお塩の製法になります。。。

精製塩は塩化ナトリウム99%、天日塩はナトリウム以外にも、カリウム、マグネシウム、カルシウムなども含まれています。。。

 (注:袋の)裏側の成分を見て、塩化ナトリウムだけなら、まず精製塩。

 上記のような、その他ミネラルが入っているものが、天日塩になります。。。

 

 

食卓にあるかもしれないアジシオ。

イオン交換膜を利用しているので、精製塩になります。

 調味料として、グルタミン酸ナトリウムが入っています。

 体のこと考えると、あんまりおすすめできません。」

 

上の画像(アジシオ)と引用:

http://tera-shio.com/nml/