ギタリストKoh!のFunkyFunnyTalk -2ページ目

急性大動脈解離からの生還15 一般病棟4

とにかく喉が乾く。 
また透析が始まる。
今までベッドに寝たまま透析してたのだが、
車椅子で離れた透析室での透析になった。

初日、看護士さんと介助士さんに抱えられ、透析のベッドに。
ところが、そのベッドが固く、1時間くらいしたら腰に激痛が。

「いたい!いたい!」

情けないことに泣いてしまった。

察してくれたのか、透析室の看護士さんが、いろいろ配慮してくれた。

結局は腰にクッションを当ててくれて凌いだ。

なぜか長く、早くて4時間、長くて5時間の透析だった。

2日に一回。まさにヘロヘロだった。

リハビリも始まった。

最初は両手の簡単な作業と、なんやら縛られて普通に立っている角度までリフトアップされるリハビリだった。

しかし!

これが辛かった。ずっと横になって寝返りも出来ない身体でいたので、いっきに血が下がる感覚。
ち、ちょっと... 
「ちょっと無理っす!」
と叫んでしまった。70°くらいの角度だったかな...

まさしくセントラルドグマに隔離された使徒リリスの気分だった。w(すいません。マニアックで)
久しぶりの運動でまたまたヘロヘロ。

しかし、喉の渇きはハンパない。

よし。少し身体も動くようになったから、あの冷蔵庫にあるミネラルウォーターを今夜、のむぞ!

と、ひそかに決心。

病室が消灯になってしばらくして、

よし。いくぞ!

と、動くかぎり動いた。

ごろん。

ベッドから転げ落ちる。

あれ?身体が動かない?
 
そう、寝返る力はある程度復活していたけどそれ以上の力はない。
 
やべ...  

ナースコールのボタンも程遠くなった。
 
ジタバタしても全く身体は移動せず。

うわ、ヤバイ...と、10分くらいボーッとしていたら、

「なにやってんですか!?大丈夫ですか?」
 
一人の若い介助士の男の子に発見された。
 
「あー、なぜかベッドからこけてしまいまして...」

すぐに二人くらいの介助士さん、看護士さんを呼びにいき、ベッドに戻された。

「なんかあったらすぐにナースコールしてくださいね!」

半ギレ気味に言われた...

そして去っていった。

その夜なかなか寝れなかったけど、なんだかちょくちょく看護士さんが覗きにきてたのをおぼえている。あー。

続くです

急性大動脈解離からの生還14 一般病棟3

一般病棟に移ってはや数日。
激烈な喉の渇きに苛まれていた。

食事の時も、飲んだ水量計られ、定量(300mlだったかな?1日)過ぎると次の日まで水分無し。もちろん、身体は動かないからズルwも出来ない。

そんな中、ICUのとき来てくれたMおねえさんがきてくれた。

「こうちゃん、生きてる~?」
明るい笑顔で来てくれた。なんともいえず嬉しい。

「今日は特別ゲストを連れてきたよ~!」

すると、ベッドの足元に誰かいる。

なんか、見覚えあるような...

「TAKEちゃんよ!」
 !!!

TAKEはSCOOPというバンド、そして一番力を注いでたバンドのボーカル。

元気なら、「おお!久しぶり!」

とか声をかけてたのだろうが、なんせヘロヘロ。

「おう。」と笑うこともなく「元気か?」
と声をかけた。

ジワジワと嬉しさが込み上げた。

なにを話したかはあまり覚えてないが、とにかくうれしかった。

それで、Mさんが、
「なにかいるものある?」
と言ってくれたので、
「水が欲しい」
と頼んだ。

よっしゃ!と売店に走ってくれた。

その間TAKEとたわいのない会話をした。

しばらくして、Mさんが戻ってきた。すると、

「こうちゃん、今は水分管理してるからだめなんだって...」

....

ずるはできないってか...

それで、買ってきてくれたミネラルウォーターを冷蔵庫にいれてくれた。
しばらく会話して
「それじゃ、またくるからね!がんばらんといかんぜ!」

と去っていった。

ありがとうございます。

しかし、その水が頭にインプットされてのちの悲劇に...(悲劇というほどではないが) 
 
続くです

急性大動脈解離からの生還14 一般病棟2

なんやら、一般病棟所にから周りが騒がしい。
書類があーだこーだ、どれだけ自分自身で動けるかだとか、親戚と連絡取れないかとか...

いっぺんに聞くなよ......

ただでさえへろへろなのに....

そーいやあ、ケータイどこへいったんだろ?

とか考えつつ

その夜はせん妄がひどかった。

テレビがロボットになったり、また天井がグニャグニャしたり....寝てんのか起きてるのか分かんない状態だった。

たぶんだけど明くる日、

身元保証人になってくれた義理のいとこご夫妻がきてくれた。

その時ケータイが戻ってきた。

義理のいとこの旦那さんは地元の県立病院から医大に搬送されるときもずっと付き添ってくれてたらしい。
「おう!よく生きてたな!」

「すいません...ありがとうございます」

どんだけ迷惑かけたのかその時気づいた

「一回死んでたんだぞ。まあ、よかったわw」
明るく声をかけてくれた。

「手術中いてくれたんですか?」
気になって聞いてみた。

「おう、12時間かかったぞw」

じ、12時間!?

ICUにいたときはそんなことも気にしてなかったが、まさかそんな大手術だったとは...

「まあ、こんな状態なんで、できるだけ力になるから」

「はい...すいません。ありがとうございます」


実はこの時点でことの重大性に気づいた。

頭はまだはっきりしない。

でも、義理のいとこご夫妻は片道3時間弱の病院に来てくれていた。

話しを聞いてると手術中、相当ヤバかったらしい。

そういえばICUにいたとき、回診の先生の偉い手さん(教授?)が、

「んー、よく生きてたな。」

とか言ってたのをうっすら思い出した

そうだったのか...

複雑だった。よかった!という気持ちはあまりなかった。

少々、事務的なことを話して
義理のいとこご夫妻は帰っていった。

しばらく考えた。

「これからどーなるんだ?」

そんなことを考えていると無償に喉が乾いた

ナースコールをし、
「すいません、水ください」
と頼んだところ
「ごめんね。節水制限かかってるのよ。」
は?あ、そういえばICUでも...

地獄の始まりだった。

続くです