fbどう出版「武道空手への道」「『身体が感じる、考える』が身体脳になる」よりシェア | 夢・希望・愛 心豊かなれば技冴える  武道に感謝 心風館 館長 山村幸太朗

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人にはもともと自然からいただいた素晴らし能力が潜在しています。それは、すでに日常の生活に根付いている生活レベルの文化の中にあるのです。武道文化を活かし、さらなる可能性を・・眠っている潜在能力を開発する。「気」という世界観は、武道文化の中に眠っています。

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どう出版
 

「『身体が感じる、考える』が身体脳になる」
   
 宇城憲治著『武術空手への道』より
  
 〈身体脳の開発に必要な毎日の一人稽古〉...
  
 
毎日稽古をやるかやらないかでは大きな差が出ます。
 
その毎日の稽古も、強制的なものでなく
自らの気持でやることが必要です。
  
  
しかし稽古のなかから発見・気付きを得ようと思うならば、
まず稽古を始めることです。
そして継続することです。
 
継続も、その間隔が重要であり、
間隔が短いほど多くの気付きがあります。 
 
それらの気付きは頭でわかるというより
身体でわかるというものです。
 
  
身体でわかるとは、
身体のなかでの微妙な変化、それもアナログ的な、
全身体につながる変化をとらえられるようになるということです。
  
そしてある時一つひとつの挙動において、
それまで納得しなかった身体の感覚が納得できるようになります。
 
それはちょうど自転車に「乗れる」と身体が感じた瞬間に似ています。
 
このような
「身体が感じる、考える」が身体脳になるわけです。
 
 
こういう身体感覚は一人稽古でしか得られないものです。
それほど一人稽古は身体の内面に集中できます。
 
自転車の例でもよくわかると思いますが、
毎日実践練習することがどんな理屈よりも優ります。
 
頭でわかっても身体脳の開発が伴わなければ
乗れるようにはなりません。
 
毎日でなくても時々でも気付きはあります。
  
しかし毎日やっている時の気付きは
時々の稽古とその深さが違っており、時々の稽古では得られないものです。
 
毎日稽古するには、自分の置かれた環境にもよりますが、
本質的には稽古が楽しくなければなりません。
  
そのためには稽古に魅力を感じることであり、感動を覚えることであり、
稽古によってできなかったことができるようになることを実感していくことだと思います。
 
そして、稽古が二十四時間を通して頭から離れなくなった時、
本当の深さ、本当の楽しさは見えてきます。
 
 
極めていくという人は、少なくともそういうことを
当たり前のこととしてやってきた人だと思います。
 
継続の稽古を通して得られる身体のなかの変化、気付きを、
まず身体でとらえることによって、
次第にその感覚を認識できるようになります。
 
 
認識ができるようになると、今度はその再現ができるようになり、
さらにその普遍性を検証することによって
はじめて技が修得できたということになります。
 
  
  *   *   *
    
『武術空手への道』
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