小さな帆を上げて~♪・・・・・KAZEにな~り~た~い♪
大きな雲が・・モクモクと立ち上り・・・煌めくような日差しが・・刺すように眩しく・・・・・
そして、今日みたいに・・風の強い日は・・・新舞子のモスグリーンの海に、オフショアの小さな、
かざ波の背に反射した・・光が・・・きらきらと・・・でも・・・大きな雲を・・映した海は・・岸辺から沖に向かっ
て・・深い深い・・碧色の、こぼれ出た、光の束が・・そこだけ、白っぽい水色に・・沖の波は、腰より高い。
こんな日の新舞子インサイドは、ガスティーで人もまばら・・・まだ、コースレースボード(3m60cmほど)
で・・コースレースをやっていた頃は、レーサーも多くて・・昼すぎ2時半ごろには・・沖に5.6艇が・・だれ
言うとなく集まり・・・・風に向かって・・直角に(アビーム)並び出す・・そして・・先頭が・・ビューンと加速し
出し・・大きな声で・・・・3!!2!!!1!!!!と・・タイミングを獲り・・全員が一斉に風上に向
かって・・走り出す・・無言で・・・が・・勝負が、始まった瞬間から・・・風下側のボードの上を獲り・・風を
乱す・・風下側のボードは一気に風下に抜けて・・風上艇の影を抜け出すか・・・風下側から・・風上艇の
前を横切るように・・ギリギリの上りで・・風上側のボードをブロックするか・・・。
嫌いな奴が・・風下風上に居れば・・・ぐいぐい勝負を掛けて行ったものだ。。
沖合い1キロ程の攻防・・・それほど、沖に出てやっと・・OFFショアの風は・・綺麗に通るモノである。
海苔の養殖用に立てられた・・竹の棒が・・何本も並んで・・いて・・そいつを回って・・また、スタートの所
まで戻ってくる・・・そんなレースを・・延々と・・・仲間のプロ達と・・やったモノである。
海は、色々な厳しさを教えてくれた・・自然の痛さは、今でも心に残っている。
夏の・・そう・・今頃の時期だったかな・・・海と一つに成れたと、思った事・・2度目だった。
今日みたいな・・大きな雲が・・・有って・・海がきらきらとしていて・・温かい海だった。
コロンビアゴージから持ちかえった、ブルースワイリーのブルーのカスタムボード(280センチ)で・・・・・
何時間も海の上を行ったり来たり・・して・・。
私の前を・・なん人たりとも・・走る事は・・ゆるさん・・的な・・ww
誰もかれも・・ぶっちぎって・・気持ちよく走り続けた・・・そして・・疲れ果てた・・私・・握力がなくなった
手から・・自然にブームが離れて行く・・浅瀬に背中から・・落ちて・・・ボードもセールも・・そのまま
ぷかぷかと・・波に任せ・・私は、上を向き・・岸辺の海の上で漂っていた・・・少し傾きかけた陽ざしが
優しくて・・・・・水の中の音に・耳をすましていた。至福の時・・今もあの一瞬を忘れる事は出来ない・・。
一つに成れた時・・・懐かしいような・・音が・・水の中で・・ずーっと響いて来た事・・。
ざわざわだったか・・ボーンだったか・・鼓動の様な・・・懐かし音・・・そして、温かな水・・。
フワフワと漂う気持ちよさ・・小さな・・本当に小さな・・自然の力の中で・・感じた、幸せだった。