【42】清水下小路 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、梅雨入り前恒例の多摩地区ぶらぶら散歩(タマブラ)。


降り立ったのはJR南武線・武蔵野線の府中本町駅。


府中本町と言えば馬好きには東京競馬場の最寄り駅として知られるが、改札を出るとこんなバスが停まっていて、無料で多摩川競艇場に行くこともできる。

ギャンブルはやらないものの、限られた客を対象に運行されているバスは気になるタチゆえ、足がそちらに向きかけるが、今日はタマブラなので、橋上に設けられた府中本町駅から階段を降りて武蔵野線の脇を歩く。

右にカーブしながら武蔵野線から離れていく道をしばらく進み、大國魂神社西交差点の手前で左折、住宅地の坂を上がって、南武線の線路を越える手前を右に曲がってこの坂道を降りる。
府中崖線の中段に続く「おんぶ坂」と呼ばれる勾配で、その由来は映画「ちはやふる」で主人公が幼なじみにおぶられるシーンがこちらで撮影されたからとのこと。

坂を降りると府中崖線と南武線の間に続く清水下小路(しみずしたこうじ)で、いわゆる「ハケ」の道(ハケについての説明はこちらをご覧下さい)。

水と植生に恵まれた段丘崖特有の空気の柔らかさ涼しさと、新緑の香りを楽しみながら、南武線の線路に沿って歩くと、2年近く前に歩いた国鉄下河原支線跡に整備された下河原緑道と直交する。
下河原緑道を歩いた時のお話はこちら。

さらに進むと下り坂が続き、崖下の住宅地に出たと思うと踏切が鳴って、南武線立川行きが分倍河原駅に入るのが見える。


南武線でひと駅分進んだ訳だが、まだ歩き足りない気がするので、けやき通りを多摩川に向けて南下する。

あの歌で有名なビール工場のバスとすれ違い、中央道をくぐってすぐに右斜めに伸びる下河原通りを進む。
近くの府中市郷土の森には、子供たちが小さい頃に交通公園のゴーカート(エンジンタイプとEVがあるのを息子たちは喜んでいたなぁ)を何度か楽しんだが、最後に訪れてから何年経つだろうか。

南武線の踏切を渡って約15分で、先ほど横切った下河原緑道に突き当たる。緑道の前身である国鉄下河原線の下河原駅があったあたりで、今は団地が建っている。

ツツジを眺めながら、京王線の中河原駅を目指して歩くと、こんなお店が。
店の前の道は何度か通っているはずだけど、気付かなかったなぁ。

店名が私の幼い頃のニックネームと同じなので、寄らずに通り過ぎる訳にはいかぬと(呑む口実) 縄のれんをくぐるが、席が空いているにもかかわらず、店主らしき男性に断られる。

イチゲンだからあしらわれたかなぁ、と思いつつ、空いている席には紙ナプキンが並べてあったから、常連さんの予約席なのかも知れない。

数日後に立ち寄ると、無事入ることができ、ぬか漬けでチューハイをやりながら、串が焼けるのを待つ。

串物の注文は2本単位で、ワンオペと回転を考慮してか1人2回まで。

注文したレバータレと、カシラ塩は絶品で漬物もうまく、チューハイが進む。

中河原駅に近い今回の「たけちゃん」初入店では4本の串物と漬物だけだったが、十分に満足して京王線に乗り込んだ。