お風呂と酒と路線バス(80) | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、武蔵境で一杯。

夕方に吉祥寺で用事を終えると、駅前にこんなバスが。



関東バスが、動態保存車として大切に運用している最後の3ドア車のB3008号車。1995年6月の投入だから21年目に入った超ベテランで、路線バスとしては都内でぶっちぎりの最古参。
かつて、関東バスや西武バス、京王バスなど都心を走るバスの車両といえば3ドア車が主力で、荻窪で幼い頃を過ごした身には、「かんとうばす」といえば、このスタイルがまず頭に浮かぶ。

21世紀を迎える頃にはバリアフリー法などにより3ドア車の製造が難しくなり、残っていた車両も排ガス規制の影響で2010年頃までに大半が姿を消したが、関東バスはB3008号車に多少の投資をして排ガス規制をクリアさせた。

イベントなどがあると、関東バスの顔として駆り出されるB3008号車だが、平日は吉祥寺~成蹊学園間の短距離路線に充当されていることが多い。
せっかくなので、成蹊学園まで往復して昔の関東バスの雰囲気を味わい中央線で武蔵境に。
南口から3分ほど歩いた「境南浴場」を再訪。
さっぱりして、居酒屋「たけちゃん」へ。

店名が私の幼い頃のニックネームと同じで、その看板が中央線から見えることから気になっていた。
店内はカウンターと小さなテーブル席があるだけで、10人も入ればいっぱい。
レモンサワーとレバーステーキを頼み、お通しをつつく。
カウンターの中の中年男性に「たけちゃんさんですか?」と尋ねると、「いや、俺バイトだから」とのこと。聞けば、こちらのお店は40数年の歴史があるそうで、少し待てば店名の詳細を知るママさんが来るとのこと。
レモンサワーを飲み干し熱燗を注文。名物のレバーステーキは、かつてこの店の看板商品だったレバ刺の代替品らしく、中はほぼ生。私はこの手のものはあまり得意ではないが、一緒に炒められた野菜やガーリックスライスは香ばしい。

長居をするつもりはないので、そろそろ切り上げようかと思っていると、ママさんらしき女性が入ってくる。ママさんは、件の男性から店を引き継ぐためか忙しそうで、話しかけるには時間がかかる感じ。
前から気になっていた店に立ち寄ることができただけでよしとして、おとなしく中央線で帰路に就いた。