桜から新緑に移ろう時季の風景に、彩りを加えてくれる身近な植物といえば、ツツジを思い浮かべる人も多いのではないだろうか(ちなみに、私はツツジとサツキの違いすらわかりませんので、そのあたりはご容赦を…)。
身近なことの喩えになるかは別にして、私の使っている乗り換えアプリに「つつじ」と入力すると、ロープウェイを含め3駅が候補に挙がり、バス停は東京都・神奈川県・埼玉県だけで10カ所以上が表示される。
ちなみに「きく」を入れると、菊の付く駅が5駅示されるので、駅名やバス停名に多く使われていることが身近な植物であることの証明にはなっていないが、路傍に自生する菊を見かけた記憶はない(何が言いたいのか、自分でもわかんなくなっちゃいました…)。
アプリに表示された、「つつじ」の付くバス停名の中で、ここなら実際に花を見ることができそうだ、と思った場所を目指して某日、国分寺駅前に降り立った。
車両の詳細は、その時のページをご参照いただければと。 国分寺駅から出る銀河鉄道バスは、学芸大学や中大附属中学・高校、小平団地などを巡って、西武新宿線・拝島線の小平駅まで約20分で結ぶ「小平国分寺線」で、平日は20分、休日は30分間隔で運転。車両はこのUA452とオートマチックのワンステップエアロスター、スクールバスから転じた中型バスが運用されているのをよく見かける。
運賃は全線180円均一で、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを使うことはできないが、昔懐かしいちぎって使う紙製の回数券(180円券×12枚綴りで2000円)が車内でも販売されており、利用率が高い。

沿線には、情報通信研究機構や東京学芸大学、辻調理専門学校などがあって、通勤・通学の時間帯にはそれらの施設に通う人たちでバスも混み合うようだ。
都道248号に交わると、左折して北に針路を変えたかと思いきや、500メートルほどでまた左折して南堀野中通りを東に進む。
この通りは、先ほど走ったサレジオ通り~北大通りの北側に並行しており、小平国分寺線のバスは、このエリアをコの字に走ることで、西武バスや京王バスの既存路線が走っていない地帯の輸送を担っている。
そして、この時のドライバーさんは銀河鉄道の山本社長さん。
社長さんは経営者でありながら、さまざまな車種のハンドルを握られる現役ドライバーでもあり、乗せていただくのは2回目。
大学在学中に運転免許試験場で大型2種免許に一発合格したという社長さんの流れるような運転を、最前部のマニア席で拝見させていただいた。