崖線上がってメシ食って | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、世田谷区内でヤボ用とランチ。


この日のヤボ用訪問先は、普段あまり訪れない小田急線の成城学園前が最寄り駅。


予定の時間よりかなり早めに新宿から小田急線に乗ったので、かつてよく訪れた祖師ヶ谷大蔵で途中下車して、ウルトラマン商店街のチェーン店で朝メシを済ませ、駅前のファストフード店で食後のコーヒー。

再び小田急線に乗り込んで、隣の成城学園前駅で下車し、西口から梅の香漂う住宅街を抜けて、成城2丁目で「国分寺崖線」を降りる。
国分寺崖線は、古代の多摩川が流れを変えながら南に定着するまでの長い期間に武蔵野台地を削ってできた約30キロにわたって続く崖の連なりで、40代になってから多摩地区に戻った頃は始点付近から下流に向けて毎月のように段丘崖を昇り降りしながら公私の雑事で乱れた心を落ちつかせたが、成城あたりは未訪問だったので気分がアガる。


ヤボ用を済ませて崖を上がり、先ほどとは違うルートで成城学園前駅に戻ると11時半。

ランチのために向かったのは、成城学園前から小田急線で新宿方面に急行でひと駅の経堂。


駅から伸びる「すずらん通り」を7~8分歩き、1階に中華料理店の入る雑居ビルの3階にある「スパイス婆ちゃん」のカウンター席に腰を下ろして、名物のキーマカレーを注文。


こちらは、3週間ほど前に仲間と経堂で吞んだ際に参加者の1人から教えてもらったお店。ちなみに経堂で吞んだ時のお話はこちら。 

店内にはスパイスの香りが漂い、国分寺崖線を昇り降りしてへこんだ腹が鳴る。3分ほどで目の前に現れたひと皿は、ひき肉たっぷりでサラリとしていながら、鶏とスパイスの旨み香りが食欲をかきたてスプーンが止まらない。

普段はキーマカレーを頼むことはほとんどないが、こちらのものはスパイス風味の鶏そぼろご飯といった感じで私の好みに合う。

辛味も程よく、添えられたスライスショウガの甘酢漬け(いわゆるガリ) とプチトマトで口の中をさっぱりさせながらテンポよくスプーンを口に運んでいると、辛いのが苦手な私でも7~8分で完食。

流れる汗をふきふき、他にお客さんがいなくなったタイミングで店を教えてくれた仲間の名前を出すと、オーナーさんは破顔一笑。

素敵な笑顔のスパイスが加わって、満腹満足。また寄りますと声をかけてから店を出て、満たされた気持ちで階段を降りた。