経堂で一杯 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、世田谷で仲間と一杯。


最寄りの小田急線経堂駅に着いたのは集合時間の30分前。


せっかく時間に余裕があるので、北口から北西に延びる好きな商店街「すずらん通り」を歩く。


通りを入ってすぐの雑居ビルにあった「赤ちょうちん 太郎」には何度か吞みに来たことがあったが、5年ほど前に閉店してしまったこともあって、最近では経堂を訪れるのは年に1~2回程度にとどまっている。


すずらん通りをしばらく進むと、向こうから今日の参加メンバーの1人が歩いてくる。


聞けば、すずらん通り沿いに元職場仲間が開いたキーマカレーのお店があり、挨拶代わりにひと皿平らげてきたとのことで、 彼には踵を返してもらって場所を教えていただく。

路面階が中華料理屋のビル2階にある「キーマカレー スパイス婆ちゃん」さんで、dancyuでも紹介されたそう。

不思議な店名には京都にあるキーマカレーの有名店「スパイス チャンバー」へのインスパイアが込められているとのことで、いずれあらためて訪れたい。


教えてくれた彼とともに経堂駅に戻ると、ほどなく病欠者1人を除く今回の吞みメンバーが揃い、5年近く前に先輩を送った葬儀場の脇を通って目的の店に向かう。


参加7人のうち、4人とは昨年10月に八王子で眠るその先輩の墓に参ったの仲なので、歩きながら亡き人の懐かしいエピソードがこぼれ出る。


駅から7~8分ほどで目的の店に到着。

店頭の酒瓶は、酒好きを唸らせること請け合いの顔ぶれ。店名を掲げた看板などは見当たらないものの、これだけの銘柄を並べているなら名前など知らずとも入店必須。

などと偉そうなことを書いているが、この店を発見したのは私ではなく地元在住の吞み仲間Kさんで、以前にも1度連れてきてもらった(ということで、開拓者は私ではないことから、ここでは店名を伏せます。気になる方はお調べを)。

今回もKさんに予約をお願いしたおかげか、16時スタートの吞み放題プランに対応していただき、まずはビールで乾杯と冷ケースから「業務用専用」と書かれた3リットルペットボトル入りのキリン一番絞りを取り出して、コップに注いで回る。
と、お店の女性から「あぁ、それ違う」とのご指摘。

ミニサーバーを使って味わうためのものらしく、そのままコップに注いだのでは本来のうまさが楽しめないのかも知れないが、適度に加圧もされており、味や風味は問題ないので、開栓した責任(開けたのは私なので皆さんは連帯責任)もあって、そのままいただくことにした。

久しぶりに顔を合わせるメンバーもいて、互いの無事を喜びながら他愛ない話で盛り上がる。

吞み放題の酒は、店頭の陳列酒瓶に負けない黒帯ラインナップで、冷ケースから自分で取ってきて注ぐスタイル。

ビールで腹が冷えたので、先ほど間違いを指摘して下さった女性の息子さんと覚しき男性に燗酒のおすすめをお願いすると、和歌山の「黒牛」(バージョン忘れました)を48度ぐらいでつけて下さる。

メインの料理は海鮮キムチ鍋で、脇を固めるブリ刺サラダや大根甘酢漬けなども酒を誘う。

日本酒2杯目には先ほどの黒牛を冷たいのでいただき、いい煮え加減になった牡蠣やホタテ、白菜なんかとやると最高。

さて次の日本酒はと考えていると、隣席の若手が冷ケース前から戻ってきて、「⚪⚪があるんですけど、封切って大丈夫ですかね」と私に確かめにくる。

彼は私より高い頻度で全国の良酒・珍酒を楽しむ期待のホープ。日本酒への情熱もなかなかで、育ちがいいせいか封切りにまで気が回るところも素晴らしい。

確かに冷ケースの中に並ぶ一升瓶たちは多くが未開栓で、私も最初は気後れしたが、吞み放題との説明を受けているので遠慮せず楽しめばいいと思うよ、と告げて彼の選んだ数種の酒を一緒に楽しむ。
いい酔い加減になったところで、〆の鯛めしが登場。出汁の効いた優しい風味の鯛めしを土鍋からよそって、一同無心にかき込む。

吞み放題付き1人4000円とは申し訳ないぐらいの満腹満足なお会計を済ませてお店をあとに、住宅街を歩いてKさん行きつけの経堂駅に近い雑居ビル2階にあるスナックでカラオケを楽しんだ。