高速バスで四万温泉 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、いとこのM君と群馬県の四万(しま)温泉へ。


移動手段は、私にとってはお馴染み、M君は初乗車の高速バス「八王子~高崎・渋川・伊香保・四万温泉線」。


2021年11月の開業から10回以上乗車しており、八王子午前発・四万温泉午後発の西東京バス担当便は徐々に利用が増えているのを感じていた。


今回の乗車では、8日前に行ったわれわれ2人分の予約完了時点で残席4となり、当日朝に予約サイトをチェックすると満席になっていた。


コロナからの回復による観光需要増大や路線知名度の浸透、「映え」を求める方々の伊香保ブームなどが重なった結果だと思われ、開設初期からの利用者としては路線の成長が嬉しい。


一方で、2往復あった同路線便のうち、関越交通バスが担当していた1往復については2023年11月1日から運行休止扱いとなっている。


関越交通担当便の利用状況を踏まえた判断に加え、乗務員不足が深刻化する中で同月20日に新規開業した吉祥寺~草津温泉線などの新路線に要員を振り向けるための措置ではないかと推測する。


発車時刻8時25分の10分ほど前に京王八王子駅前でM君と合流。私もM君もJR八王子駅からの乗車が便利だが、始発から終点まで乗り通したいとのM君の要望に賛同した。


発車5分ほど前に見慣れた京王カラーの西東京バスが入線、約10人を乗せて京王八王子駅をあとにJR八王子駅に入ると、車内がほぼ満席になる。 あきる野インターチェンジから圏央道~関越道と進み、高坂サービスエリアでの休憩を挟んで高崎玉村スマートインターチェンジで高速を降りると、高崎駅東口にほぼ定時に到着。


ここで4人が降り、同じ数の客を乗せ高崎インターチェンジで関越道に戻ると、駒寄パーキングエリアで2回目の休憩。高坂サービスエリアから1時間半ほどしか経っていないのに休憩となるのは、運行管理上定められている4時間の連続運転時間に対して要求される30分以上の運行中断に関する分割特例を高速道路内で満たすためと思われる。


高坂では肉まん系の香りを持ち込む客が何人かいたが、ここでは焼きまんじゅうの甘辛いタレの匂いが加わる。


曇っていた空の晴れ間が長くなる中、渋川インターチェンジから一般道に降りて、渋川駅に寄ってから伊香保温泉への昇り坂で高度を稼いでいく。


渋川駅を出ると、前から2列目に座っているM君と私の視線はある目的から対向車線に集中するようになる。


理由は後から説明することになるかも知れないが、伊香保温泉地区を抜け出した時にはその目から力が失われていた。


伊香保温泉で約30人が降り、車内前寄りに10人ほどを残して山を下る。わずかに雲が残る上州の晴れ空の下、吾妻川沿ってを西進し、中之条から支流の四万川沿いを遡上して、京王八王子駅から約4時間半で終点の四万温泉グランドホテル前に到着。

中之条駅行きのバスに乗るまでの約2時間で風呂とメシを楽しむべく、日陰に雪の残る温泉街をM君とともに歩きはじめた。
(つづく)