何故？大晦日に蕎麦を食べるのか？

いよいよ年末になりましたねー。

大晦日に年越しそばを食べますが、何故？おそばを食べるのかを知っていますか？

それは意外な理由があるんですよ。

漢方の世界で「そば」、胃腸の働きを充実させて元気にさせるのに加え、腸内の不要物を取り除いたり、血圧を下げたりするといわれています。

下痢、急性腸炎、食欲不振にも改善効果が期待できるとされてきました。

年越しそばを食べる理由の一つが、長寿を願うと同時に体の穢れを取り除き、新年を迎えるためでもあります。

そばは、修験道や山伏の人々と深い関わりがある！

修験道の修行で行う「五穀断ち」は、主食を蕎麦粒や蕎麦粉に頼ることが多く日常的にもソバ（粒・粉）との関係が深かったようです。

例えば、天台宗比叡山の「千日回峰」は１２年間の籠山の行中、五穀を断ち、塩も断って主食は蕎麦粉だけと言われています。　

比叡山・無動寺の「回峰行記」（元和元年～万延元年：1621～1860）によると、「蕎麦は六根清浄にて峰々を廻りし後に谷清水にて溶かし　これを食す」と記されています。

長野県の戸隠神社も、戸隠三千坊と言われた山岳信仰で栄えたところです。
戸隠の修験者も、山中で五穀を断ち、わずかな野菜とソバの実を持ち歩き、粉にすりつぶし水でかいて食したと伝わっています。

古来より修行をする上で、心身の浄化をする上で、ソバはとても大切な食べ物だったようです。

それとソバは、酸性の台地をアルカリに変える作用もあるようで、やせた土地、山間部でも栽培できたというのも関係しているのでしょうね。

（画像はネットから引用です）

ソバは、真っ白いキレイな花を咲かせますね。。

大晦日に年越しそばを食べるのは、単に縁起を担いで食べるのではなく、禊祓いの一つなのです。

体の中の毒素を出す！
体を浄化する意味で、大晦日にそばを食べる風習が広まったのです。

なので、年越しラーメンとかうどんはダメですよ（笑）
今年は、しっかりとおそばで穢れを祓いたいものです。。

ルチンは血流改善作用など有効な成分だが・・

ソバに含まれる成分で有名なのがルチンです。血流改善作用など有効な成分である半面、ソバアレルギーのもとにもなっています。

体を冷やすといわれているソバの欠点を補うため、胃腸を温める効果がある七味唐辛子、ネギ、大根、ワサビなどといった温性の薬味が必要です。

本当に「年越しそば」にも、知恵が凝縮されているんですよ。。
世界中で和食がブームになっていますが、肝心の私達があまり知らないって事も多いのです。

和の心をしっかりと、理解したいと思うのです。。。

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