「神嘗祭」の日に想う、日本人にとって大切な事

　兵庫県加西市の石部（いそべ）神社

「神嘗祭」の日に想う、日本人にとって大切な事

10月17日は「神嘗祭」

今年収穫された新穀（初穂）を天照大神に捧げる日で、伊勢神宮で祭祀が執り行われています。

天孫降臨の折、天照大神が瓊瓊杵尊に稲穂を授けた「斎庭（ゆにわ）稲穂の神勅」であり、稲づくりは天つ神の命令、委任を受けた業である。

そのため、収穫は自分（天皇）のものではなく神のものであるということから、まず新穀を神々に献じ、「残をば」いただく、という神勅の精神にのっとった祭祀を執り行っています。

そして、神嘗祭から約一か月後の、11月23日には「新嘗祭」が執り行われ、天皇陛下と天照大神がご一緒に、今年取れた新米を食べるという神事が執り行われます。

このような祭祀が1,300年以上続いています。

私達日本人にとって、とても大切な祭祀であり、それほどお米を大切にして来たのです。

お米は常温で何年も保管出来ます。
日本は古来から災害が多かったので、食料を保存する事がとても大切な事で、その米蔵が現在の神社の様式の始まりだったとも云われています。

また、「米」という字は、四方八方にエネルギーが拡がっている事を現しています。
そして、宇宙のエネルギーが凝縮されているのです。

そんな有難いお米の収穫を祝い、神々に対して感謝する心というのが私達日本人の原点にあります。

私達は日本人は古来より、自然現象や全てのモノに命、神が宿ると考え、八百万の神と表現して来ました。

お米をはじめ、野菜や魚や動物を食べる際に、命を戴き私達の血肉にする。
それによって生かされているという感謝の心を込めて「いただきます」と手を合わせて来たのです。

その祈りの積み重ねが、私達の無意識にも蓄積されているのです。

私も、この神嘗祭の日に、一年分のお米を仕入れに行きました。
兵庫県加西市の農家の方に毎年お米を譲って頂いてます。

その際に、その地域の地主神、産土神達にご挨拶を行っています。
今回も「石部（いそべ）神社」感謝の祈りを捧げて来ました。

この石部神社も、1,300年以上の歴史があり、この地域の産土神として崇められて来ました。

御祭神は「市杵島姫命」を主祭神として祀っています。

入り口で門番のように聳え立つのが、樹齢1500年といわれる杉の木です。
龍のエネルギーが伝わってきます。

今年も、お米を満載して帰ることが出来ました。
本当に有難い事です。

お米が有ると安心します。
最低餓死する事は無いわけですから（笑）