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皆さん、こんにちは。
じぶん癒しは究極の社会貢献♡
プレーヌリュンヌの村上佳子です。
 



世界の女子(15~19歳)の三大死因は
妊娠出産・安全でない自己流の中絶
というショッキングな事実。




☝️
上記は、先日参加したWOMANウェルネスライフ研究会での公益財団法人ジョイセフ事務局次長である小野美智代さんの講演内容から。
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ジョイセフ(JOICFP)とは
すべての人が自分の意思で生き方を選択できる世界を目指して、基本的人権であるSRHR【性と生殖に関する健康と権利】を推進する日本生まれ国際協力NGOです。
 

とりわけ、性による健康の格差とジェンダー不平等に苦しむ女性たちが、みずから命と健康を守り、性と生殖における自己決定権を持てるよう40以上の国と地域で支援活動を行ってきています。
(ジョイセフHP より)



1968年から活動されており、とても長期に渡り女性の命と健康、性に関する健康と権利を推進するための支援活動を行っている団体になります。



このジョイセフの事務局次長である小野美智代さんは女性だからという理由で悲しむ女性がいる社会を変えたい!という想いで活動されており、今回の小野さんからのお話は私自身も知らなかったことも多く、女性として、そして日本人の女性としてとても考えさせられることがたくさんありました。



わたしとしても、まだまだ整理しきれない内容も多いのですが、なるべく多くの女性の方と内容を共有したいなと思いましたので、ちょっと長くなりますが、ブログに書いていきたいと思いますので、ぜひお付き合いくださいませ照れ




昨今、持続可能な開発目標(SDGs)が掲げられていますが、この中の1~5番目までが人に関わることになっています。
(公益財団法人日本ユニセフ協会HP より)
 


そしてこの1~5番までが達成できればその後の6~17番は自然と達成できると言われているそうですが、日本にはそれが全然広まっていないと嘆いていらっしゃいました。


そして冒頭に書いた、世界の女子(15~19歳)の三大死因は
妊娠、出産、安全でない自己流の中絶というショッキングな事実。


今後、米国でも増えるのでは?と言われているそうで、それというのも2022年アメリカ連邦最高裁で、人工妊娠中絶を憲法で保障された権利とした過去の判決を覆す判断が示されて以降、南部の州を中心に中絶を厳しく禁じる州法が各地で成立。母体の健康や命が危険にさらさる事態も相次いで報道され、バイデン大統領が出馬を表明した2024年の次期大統領選では中絶が大きな争点になるとみられています。


そのため、中絶が認められない州に住んでいる人は中絶できる他の州に行くか、自分で自己流で試みてみるかの現在二択になっているとのこと。


自己流で試みるって……滝汗究極の選択なんだろうなって思いますよね。。。それで命を落としてしまう人も少なくないそうなので同じ女性としてとても胸が痛みます。。




ただ、ビックリだったのは、この自己流で中絶するという話しが日本でもあったということ!戦後の1952~1955年に日本でも自己流の中絶が増えた為、総死亡率も増加したそうです。


そして、これではいかん!と動いた日本は世界でいち早く避妊教育(家族計画)をはじめ、その結果、母子保健が飛躍的に向上し、世界に類をみないモデルケースとなったそうです。この日本のやり方を世界に広めてほしいと始まったのがジョイセフの活動の出発点。こういう話しを聞くとやはり昔の日本ってやっぱり素晴らしいなって思いますよね。世界に誇れる日本🎌。


性教育に関しても1998年に性教育は人権教育という理念をアーニ出版の北沢杏子さんが図にした【性教育の樹】は生きていく上で大切なライフスキルとして広められていたそうですが2003年くらいから日本の性教育は後退していき、2007~2017年の10年間で義務教育での性教育の時間も激減。使えない言葉があったり制限も多くなっているそうです。




世界各国では日本のように男女を分けて話しをしたりなんてせず、しかも5歳からすべてのカップルに子供がいるわけではないと学ぶそうです。そして精通月経同じタイミングで教えています。



日本は誰のための、
なんのための教育なのでしょう。




正しく知ることはあらゆる人に対して寛容になれることにも繋がります。そしてこのような包括的な性教育の導入により性交渉が早まることなどはないと小野さんは仰っていました。



現在の日本は世界からみたら最も少子高齢化の国。そして、女性と新生児の死亡率が最も低い国
 



でも、世界各国の男女間の平等について調べた調査では日本は調査対象の146ヶ国中125位となり、2022年の116位からさらに後退しています。。。ガーン
(2023世界経済フォーラムより)





そして、ショッキングな内容がさらにあるのですが、
婦人科、泌尿器科の悩みについて、相談相手はいますか?誰が相談相手ですか?という問いに対して


◆15~29歳男性
1.誰もいない
2.友だち
3.恋人・パートナー
4.医療従事者やネット、SNS
5.母親


◆15~29歳女性
1.母親
2.友だち
3.誰もいない
4.恋人・パートナー
5.医療従事者やネット、SNS

(↑どこの調査か出所をメモし忘れてしまいました💦すみません)




15~29歳男性は相談相手が誰もいない割合は40.5%でした。そして30歳以上になるとその割合は60%程とさらに増えていました滝汗


日本は『男の子だから泣いちゃだめ!』『男なんだから弱音なんて吐くな』とかそういう風に育てられてきていますよね、、、、。女性も『女の子なんだから…』というワードに支配されれていますし。。。


そういう意味でも、性を人権の観念で捉えて学んでいく必要があるのだと思います。



今回参加した研究会のテーマでもあるセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツという言葉。あなたは聞いたことがありましたか?


わたしは最近目にするなぁくらいで、ちゃんと理解していませんでした。



セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは日本語で『性と生殖に関する健康と権利』と訳されます。


具体的には、性と生殖について、私たち一人ひとりが適切な知識と自己決定権を持ち、自分の意思で必要なヘルスケアを受けることができ、みずからの尊厳と健康を守れること。



詳しくはぜひジョイセフのHP 


 を覗いてみてくださいねウインク




昨年の2023年7月に日本では『強制性交罪』から『不同意性交罪』に罪名が変わり、同意がない性行為は犯罪になり得ることが明確にされました。


不同意性交罪って同意がない性行為はレイプですよってこと。


日本では性的同意という言葉がまだ浸透していませんが、例えば『暴行』『脅迫』『障害』『アルコール』『薬物』『フリーズ』『虐待』『立場による影響力』などが原因となって、同意しない意思を形成したり(Noと思うこと)、表明したり(Noと言うこと)、全うすること(Noを貫くこと)が難しい状態で性交やわいせつな行為をすると『不同意性交罪』や『不同意わいせつ罪』として処罰されます。


そして、性交同意年齢が16歳未満に引き上げられました。ただし、相手が13歳以上16歳未満の場合は、行為者が5歳以上年長の時に処罰の対象となります。


詳しくはこちらの法務省のHPを見てくださいね。



今まではどう考えたって犯罪でしょ!というような事件でも無罪となっていた判例が日本では多いから、世界からみたらまだまだだけど、日本もやっと前進できたのでは、とジョイセフの小野さんも仰っていました。


今までは【明らかな抵抗】がなかったとして無罪になっているケースも多いと聞きます。本当の恐怖を味わっている時、騒いだり抵抗できる人ばかりじゃないですよ。普通にフリーズします。だからこれには本当に腹立たしく思っていました。男性の身勝手な行為は許せません。


ただし、性被害ってつい女性にだけ意識が向いてしまいますが、旧○ャニーズ問題にもなったように男性が被害に遭うケースもあるわけで。


避難所で被害にあった男性から何年もしてから『あれはもしかしたら自分は被害にあっていたのかもしれない』とジョイセフに連絡が入り、『自分と同じような思いをしている人がいるかもしれないからそういう人へも支援してほしい』と伝えられたそうです。


小野さん自身もそれまで男性も被害者になる可能性があるというところは盲点になっていたと仰っていました。今回の能登半島地震でも性被害の報道があったりしたので、本当に胸が痛いです。。。





また、気分が乗らないのに性交渉に応じた経験はありますか?という問いにはいと答えた人の割合は


◆15~29歳の
男性26.4%、女性46.5%

◆30~64歳の
男性39.8%、女性63.5%


というデータを紹介してくださいました。



30歳以上で増えているのは結婚している男女の割合が多くなるからというような説明でしたが、先ほど説明した
不同意性交罪って結婚しているしていないに関わらず関係ありますからね。固定概念にとらわれないようにお互いを尊重しあうことはどんな立場であっても大切なことですね。



日本で多様な性というとLGBTQという言葉が出てきますが、小野さん曰くもう世界では少し古い言葉になっているそうで、今はLGBTQからSOGI(ソジ・ソギ)へと変わってきているとのことです。


SOGI(ソジ・ソギ)とは
SO=性的指向(どんな性別の人を好きになるか)
GI=性自認(自分をどんな性だと認識しているか)

その時その時期で違う可能性もある。そういった多様性も含められた言葉なのだそう。わたしは初めて聞きましたが皆さんはもう知っていましたか?


先進国で日本だけ
子宮頚がんで亡くなる女性が増加している
 


これはHPVに起因する子宮頚がんのことですが、毎年約9,000人が新たに罹患しています。


先進国の中で日本だけ増えている理由として
・検診率の低さ
・HPVワクチンの接種率が1%未満と低い

この2点があげられるとのこと。
子宮頚がんのことについては他のブログ記事 でも書いてあるのでもしよかったらこちらも読んでいただけると嬉しいです。



そして日本の望まない妊娠での人工妊娠中絶については
10代は年間9093件
40代は年間ナント1万3270件なんだそうです。


40代が多いって、え?不倫とかなの?!と思いたくなりますが、小野さんはそうではなくて夫婦間の中で起こっていると仰っていました。


そして、日本の問題として自分で自分のからだのことを決められない人が多いのでは?とお話されていて、例えば子宮内にミレーナ 


という器具を装着する避妊方法があるのですが、小野さんがそういうものを提案すると『夫に聞かないと…』という答えが返ってきたという話しをしてくださいました。



自分のからだのことなのに自分で決められないの?


人任せにするのではなく、ちゃんと自分の意思を持って自分の選ぶものに責任を持つことって大事じゃないのかな、って思います。


小野さんのお話の中でも印象に残っているのは日本は産まない選択をサポートしてくれない国ということ。



日本での避妊具といえばコンドームが一般的。でも効果は82%で世界では性感染症の予防のためにつけるというのが一般的だとのこと。


上記のミレーナは成功率99%。
避妊シール91%、避妊注射94%、避妊インプラントは99%で腕にホルモンを入れるタイプなんだそう。


だけど、上記のミレーナのブログ記事を読んでいただけると分かると思うのですが、日本では避妊目的での装着は保険適応とならず、ミレーナが保険適応となるのは月経過多か月経困難症でないと認められていない。そして自費だと5万円くらいします。




そして、日本が産まない選択をサポートしてくれない国というもうひとつの理由は、アフターピルという緊急避妊薬が簡単には手に入らないということ。


2023年の11月からようやく薬局で試験販売がスタートしたそうなのですが、費用は7,000~9,000円程でさらに調査研究に参加する一定条件を満たす一部の薬局のみしか置いていないのだそう。


そして日本は基本的に病院に受診して処方箋をもらう必要があり、実費診療のため費用は10,000~15,000が一般的とのこと。



世界に目を向けると
スウェーデン、イギリス、カナダなどは病院に行くと無料でもらえるそう。
フランスやドイツらオーストラリア、アメリカなどは薬局販売しているので、受診する必要はないそうですよ。



日本は産まない選択をサポートしてくれない国とは悲しくなりますね。


ジョイセフの小野さんからのメッセージは
自分の人生を選ぶのは自分。
私たちには選択肢がある。
選ぶものに責任を持とう。

というものでした。



そして、私たちは自分では気がつかない思い込みや偏見があり、そのバイアスが人の選択を狭めてしまう原因になる可能性があります。


今日から自分のバイアスに向き合いましょう。
無意識の中にあるジェンダーバイアスと向き合っていましょう。



いやー情報量多かったですね!!
長文お読みくださりありがとうございました♡






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