フォークの分解清掃
今日は、いよいよフォークの分解清掃を行う。
今回新たにこれらの工具を追加した。
これらは、インパクトレンチを使用するために追加で必要となったが、
インパクトの先端に10mmのレンチが付けば、アダプタは必要ない。
トッププラグは、事前に緩めてあるが、さらに手で回せる所まで緩める。
トッププラグが、手で回せる様になったら、受け皿を用意し、トッププラグを皿に向けてゆっくり緩めていく。
トッププラグが外れると、中からオイルと、メインスプリングに押し出されスペーサが出てくる。
出てきたオイルを見たが、案の定まっ黒けっけだった。。。(^_^;)
ここで、フォークを逆さまにしインナチューブを上下させ、ある程度オイルを出し切るが、
完全に出し切れないので、この後の作業は新聞紙など敷き詰めて行った方が良い。
次に、アウタチューブの下のアレンボルトを外す作業を行うわけだが、
ここで、インパクトレンチと、今日追加した工具が登場する。
インパクトレンチの先端に、ソケットアダプタと10mmの六角レンチを装着。
この、ボトムアレンボルトの外し作業は、ボルトがネジロック剤で固定されている事と、
フォーク内の部品が一緒に空転する恐れがあるため、一気にインパクトレンチで外すのがコツである。
本来マニュアルでは、フォーク内の部品を固定するために特殊工具を使用しているが、
※もし空転してボルトが抜けない場合、先に抜き出したメインスプリング一式を元に戻し
内部の部品に圧力をかける事によって外す事が出来る。
ボトムアレンボルトが外れると、インナチューブ内からピストン・シリンダユニットが出てくる。
※たぶんほとんどの場合、ピストン・シリンダユニットの先端部品(シリンダベース)は、
この時点では出てこないが、後の分解作業時に一緒に出てくるので心配は無い。
次に、インナチューブとアウタチューブの分離作業を行うが、
引き続き、リテーナを外すのだが、その際、リテーナの先端を探すと外しやすい。
※この時、ドライバの先端で、インナチューブを傷つけないよう気を付ける事。
外したリテーナとダストシール
(リテーナは再度使用するが、ダストシールは交換するので廃棄する)
あとは、インナチューブとアウタチューブを左右の手でしっかり握り、力を加えて引き離す。
ガイドブッシュとオイルシールが圧入されているので、コンッ!コンッ!っと数回引っ張れば
ブッシュ・ワッシャ・オイルシールがインナチューブ側に付いて一緒に出てくる。
全ての部品を、パーツクリーナーやウエスを使用し古いオイルを落とし、清掃する。
またこの作業を、左右のFフォーク2本分行う。
フォーク1本あたりロング缶のクリーナーを1本使い切ってしまった。
他の清掃方法でしない限り、事前に多めに購入しておいた方が良いかも知れない。
分解清掃した部品は、一旦放置して乾燥させる。
今日の作業は、以上で終了。
今日は、パーツクリーナーで手が冷たくなってしまった。
フロントフォークの取り外し
今日は、昨日の車載工具に、プラス メガネレンチとニッパを用意します。
メガネレンチは12mmを使用します。
まずは、ハンドル下のFフォークに配線を固定しているタイラップをニッパで切ります。
次に、ハンドルバーホルダーを固定しているボルトを外しますが、
マイナスドライバーなどで、ボルトに被せてあるキャップを取り、
レンチ(6mm)を使い、左右2本ずつのボルトを外します。
すると、ハンドルバーホルダーが外れ、フォークのトッププラグが現れます。
この際、外したハンドルバーホルダーでカウルを傷つけないように、ウエス等で養生します。
ここで、Fフォークをステムから外す前に、トッププラグを緩めておきますが、
トッププラグの穴は、六角ではなく、正方形になっています。
この、正方形の穴には、ソケットレンチのヘッド部分が12.7mm角になっている物が合います。
しかし、一般的な安価で購入できるソケットレンチセットは、ヘッド部分の大きさは
9.5mm角の物が多く、私の所有するソケットレンチも、サイズが合いませんでした。
←持っているレンチのベースは、サイズが合いません。
それでは、12.7mmのソケットレンチのベース部分だけを購入すればよいのですが、
単品で購入すると思ったより高価である事と、今の私にはトッププラグ専用工具にしかならないので、
結果、無駄な出費になってしまいます。
そこで、今回検討した結果、このインパクトレンチを購入しました。
ホームセンターのカー用品売り場にありましたが、これで5千円しなかったので、
思ったよりお買い得だったのではないでしょうか。
ちゃんと、ヘッド部分が、12.7mm角になっています。
←ご覧のように、トッププラグの穴にぴったりです!
ここである程度、トッププラグを緩めておく理由は、フォークがステムヘッドに固定された状態だと、
フォークのインナーチューブがいっしょに回る事が無いので、簡単に緩める事ができるからです。
※インパクトレンチを選んだのは、もちろん車のタイヤ交換にも使える利点もありますが、
実は、後で行う、フォーク自体の分解作業に非常に役立ってくれるからです。
その利点については、また後ほど説明します。
次にアッパーカウルの下から、メガネレンチ(12mm)を使い、
ロアフォーククランプのボルトを緩めます。左右2本ずつあります。
↑ちょうどカウルの下に切り欠き部分があり、
レンチが回せる様になっている事が分ります。(以外に考えた形になっています)
続いて、アッパーフォーククランプのボルトを、レンチ(8mm)で緩めます。
これも、外してしまわないで、緩めるだけで良いです。
すみません。写真を忘れ、前の使い廻しです(^_^;)
多少こじりながらですが、下方に引き抜くと簡単にクランプから抜けました。
以上で、今日の作業は終わりです。
今日は、帰りが少し遅くなってしまい、ここまでの作業しかできませんでしたが、
明日から、いよいよ、フォークの分解作業に入ります。
作業が終わって、車庫から出ると外は寒くて、
少し降り積もった雪の上が、歩けるくらいに凍りついていました。
そろそろ始めますか
今日の作業は、ほぼ車載工具で出来てしまいますが、
六角レンチのセットとか、ボックスレンチなんか持っておくと作業が楽です。
↑コレ車載工具の一部 ↑車載工具とは別に購入した六角レンチのセット
まず、ジャッキを使ってフロントタイヤを浮かせます。
メンテナンススタンドが有れば一番良いのですが、
↑ジャッキポイントは、センターカウルのフレームを利用しています。
引き続き、ブレーキホースのホルダーをスパナ(10mm)で外します。
先日のホームセンターの買い出しで買って来ました。
外したブレーキキャリパーはこんな風にフックで吊るすと、
ブレーキホースなどに負荷が掛かかって痛むことがありません。
前から見ると、Ninjaが、イヤリングをしてるみたいです(^-^)
カウルの傷付きが気になる場合、ウエスなど噛ませると良いでしょう。
次にプライヤーを使って、スピードメーターケーブルを外します。
ここから、いよいよフロントホイールの取り外し作業です。
次にアクスルを緩めると、正面から向かって右側は、このように短いので簡単に抜けてしまいます。
反対側から引き抜くと、アクスルが抜けて、フロントホイールがフォークから外せます。
外したフロントホイールは、左右に、カラーとスピードメーターギヤーハウジングが
それぞれありますので、外れて無くしてしまわないように、アクスルを差し込んで、
仮止めしておきます。
次に、フロントフェンダーの取り外しには、スパナ(10mm)を使用し、外しますが、
空転して外しにくい時は、外側からレンチ(5mm)で固定してやれば外しやすい。
以上で、フロントフォークのアウターチューブに付いていた部品類は全て取り外されました。
↑ほら、スッキリ!
今日は、ここまでで、時間となりました。
会社から帰って、少ない時間での作業なので、少しずつ進めます。
車庫の外は、雪が舞っていますが、なぜか作業中は寒さを感じませんでした。
好きな事をしている時ってこんなものですね(^^)
長い冬、ゆっくりメンテナンスを楽しみたいと思います(^^)v