真説ミリアムの魔術書・武術家たちの誇り (THE REAL FIGHTERS)  -34ページ目

Macross Flash Back 2012 

生き残りゲーム:Cyber Commander


 プライベートルームも、ロッカールームも化粧室も、とにかく女性用はガラガラ。

 誰が好んでこんなところに、ってかとわたしは思ってたけど、なんか違うみたい。


 みんな戦死してるの。

 

 それで万年人員不足なのね、て感心してる場合でもない。

 「次はわたしですかー?」

 とか声に出して言ってみる。


 やってることは相変わらずデスクワークだけど、ボスは「週に最低でも三回はトレーニング施設でエクササイズをすること」と言ってたか。


 言われなくてもやるし、「わたしはほとんどのエクササイズマシーンを使いこなせますわ」と答え、少しでも過去を取り戻そうとする自分も意識せずにはいられない。


 ここに拾われて一ヶ月? そのくらい。


 わたしはまだ「MARIS.?」のネームプレートのまま。


 男性とも会うことは会う。


 みんないかにも戦士って感じね。しかし、この一ヶ月で何人死んだ?

 コンピューターに生存記録を入力するのもわたしの仕事。


 ぼんやり考えていた。


 ボスが言っていることは、要は体を鍛えておけ。ってことで、やっぱりわたしも利用されている。

 

 ・・・・・・・生き残ってやるけどさ。



 そういや、負傷者リストに”セッシュウ”っていうどうやらわたしと同じアジアンらしいのをみつけた

 ちょっと会ってみるか。



国境のない世界:Cyber Commander


生まれつき勘がいい人がいる。

わたしもそれに入る。


ここ、どうも軍隊らしい。正直、わたしはここに拾われるまでの記憶がない。


どうなってるのさ? たぶん、誰にもどうにもできないんでしょう。


わたしの役割はなんだか事務仕事みたいなもの。昔やった記憶があるような気がする。

きっとそんな仕事をするごく普通の女の人だったのねえ・・・。

自分でそんなこと言ってたら思いやられる、先が。


わかるかって。ここは戦地みたい。

そうじゃなくても、命令ひとつでいま生きてる人が死体になりに行くってものだわ。


わたしはアジアンで、金髪とか緑、青い目なんて人、色の黒い人たちが混ざってるここでも変わり者に見られる。


外見と言葉でアジアンだとしかわからない。


しょうがないから、上官はわたしに「マリス」という名前をつけた。

胸のネームプレートには「MARIS.?」と刻まれてる。


「?」は何かって、姓がわからないってこと。


わたしにも、わからない。


わかる? あのね、戦争でドンパチやってかっこいい! なんて思えるのはお気楽な証拠。

めでたいわね。


ここにいたらほんと、何時死ぬかわからないわ。そこに拾われた、てことは

「何時何処に誰の命令で出撃せよ」

つまりは死んでこい、てことね。


笑わせないで。

わたしは生き残ってやる。


喧嘩の最上級が戦争なんだとわたしは思ってる。


さて・・・・・。



書くことで


一時的なものだろうけど、精神面に限界きてるから、下手でも滅茶苦茶でもいいから書くだけよ。


認められるとかそんなことは関係なく、満足したらパソコンじゃなくて原稿用紙に書くわ。


すべては「手」が知ってるのよ。



”REAL FIGHTERS”がいちばん気に入っている。


基本はそのままでもう一度書き直したい。



最期の告白


・・・・・・・・・・・。


”失礼は承知で発言いたします、隊長殿”


・・・・・・・・・・・。


”そんなに怒ってばかりいられてはお疲れになります。部下とはいえ上官とはいえ仲間ともなれば、目的の為にもあえて心を・・・・”


黙れ。


殴り倒された。


”失礼致しました・・・・・・・”



馬鹿者が。


怒鳴ってばかりで寂しいに決まってるだろう。

そうしなければ、己にも他者にも厳しくなければ死ぬ。戦地に行くとはそういうことだ。

違うか?


・・・・・・・そうかそんなところに身を置いているからこそ、笑顔も必要だったのだな。


その回想の数分後、ウィルソンは冥界に送られた。


「冥界すら危険ないま、あなたが償いの意味をもってしても、守ってくださいね・・・・・」


願いと復讐。


入り混じる感情。

ジュノーは短刀をもって洞窟を出た。


人魚はやはり何も言わない。