今夜は時系列を飛び越えて、最新の記事をアップ。
映画鑑賞記なので、時機を逸しないうちにアップすることにする。
3月のこと、茶目子さんと渋谷の映画館、「TOHOシネマズ渋谷」で待ち合わせ。
観たい映画は封切から既に三週目となり、ほとんどの映画館で上映時間が朝と夜のみとなっている。
渋谷のみ夕方の上映があったので、ここを選んだ。
観た映画は、「レンタル・ファミリー」。
ハリウッドで活躍する日本人監督のHIKARIさんの作品で、主演はアカデミー賞俳優のブレンダン・フレイザー(フィリップ役)。
全編日本で撮影され、日本の名優たち、平岳大(多田役)、山本真理、柄本明などが脇を固める。
ブレンダン・フレイザーを始め、俳優たちの名演が光る作品だった。
このポスターに使われている催しは神楽坂の「化け猫フェスティバル」で、2026年は10月11日(日)に開催される。
人間は一人では生きていけない。
しかし基本的には孤独な生き物。
リアルな孤独をフェイクで癒すことはできるのだろうか。
リアルだと思っている世界は、実はこうありたいと勝手に描いているフェイクの積み重ねなのかもしれない。
他人の”ふり”など出来ないと反発するフィリップは女性の派遣サービス、つまり疑似恋人体験で癒しを得ているし、”レンタル・ファミリー”社長の多田の幸せそうな家庭は、実はフェイクだった。
何故か、映画「マトリックス」を思い出してしまった。
途中、全ての虚構が崩れてしまうかのような緊張感を抱かせながら、最後はハッピーエンドで温かい気持ちでスクリーンをあとにすることができる、HIKARI監督の手腕は素晴らしい。
フェイクの話ではあっても、真剣に人と人生に向き合えば、人生の意義や喜びを見いだせる、そんな明るい気持ちになれる映画だ。
ただ、映画を観ながらHIKARI監督はどの国の観客を意識してこの作品を制作したのだろうと考えていた。
というのは、舞台設定がかなり古く、今の日本人には違和感が拭えない。
監督は日本人ではあってもハリウッドで活躍する監督で、制作のスタッフもほとんどがアメリカ人。
アメリカ人、いやハリウッド人が抱く日本のイメージで作られているのだろう。
映画館を出ると道玄坂を渡り、道玄坂小路に入る。
ここには馴染みの台湾料理店、『麗郷』。
道玄坂小路を抜けると、文化村通りに出る。
文化村通りから松濤文化村ストリートに入り、更に一本脇道に入って進み、今夜のディナーの店へ。
ここはイタリアンの『松濤Mar』。
”Mar”はスペイン語やイタリア語で”海”。
日本語では”マル”と書かれているが、”マール”の方がイタリア語の発音に近いように思う。
ドアも海のイメージ。
青いドアをくぐり、店内へ。
映画を観てから来たので時間は遅いが、店内に客の姿は無い。
店長さんによると、今夜の予約は私達のみ。
「こんな日もあります」とのことだが、松濤の住宅街にある店に偶然立ち寄る一見の客は居ない。
たった二人の客で申し訳ないが、開店休業にならないで良かった。
店の奥、窓際の席が用意されていた。
水をかけるとムクムクと大きくなるお手拭き。
茶目子さんと、先ずはビールで乾杯。
ここのビールは、ハートランドのボトル。
第一のアンティパストが届く。
こだわり人参のムース。
ふわふわで滑らかなムースは口溶けが良い。
お店で使う野菜は全て世田谷産なのだそうだ。
第二のアンティパスト。
兵庫県産蛍烏賊とキヌア、彩り野菜のマリネ。
野菜の下には、ボイルした蛍烏賊。
ビールを飲み干すと、白ワイン。
チトラがイタリア、アブルッツォ州で造る、オルテンセ・ビアンコ。
フレッシュな青リンゴの香りを持つ爽やかな辛口。
セパージュは、トレッビアーノ70%、シャルドネ20%、ペコリーノ10%。
第三のアンティパストが届く。
世田谷キャベツで包んだ牛肉のシューファルシ。
ぎっしりと詰まった牛肉の肉感が食欲を誘う。
三皿のアンティパストでディナーの素敵なスタートに話が弾む。
映画の感想を話し合うと、それぞれの視点や感じ方の違いと共通点があり、とても面白い。
茶目子さんと過ごす、松濤の楽しい夜は続きます。





















