3月のこと、彼女と浅草のスパニッシュ、『浅草ワインバル BELICO』で過ごす楽しい夜の続き。
サラダ、ピンチョスに続き、前菜盛り合わせが届く。
「何だかとっても賑やか」と、彼女も嬉しそう。
ハモンセラーノと水茄子のカルパッチョ。
水茄子は大阪の早生品種。
オレンジ人参のキャロットラペ。
芽キャベツのフリット。
宮崎県産味麗豚(みらい豚)の肩ロースの自家製ハム。
奥は鶏白レバーのテリーヌのブリュレ、手前はオリーブ。
スパークリング、白に続き、ロゼを飲むことに。
店長でソムリエの伊東さんが面白いワインを出してくれた。
フランス、ラングドックのニコラ・ロルジュリルが造る、ベーベー、ロゼ、2023年。
ベーベーは羊の鳴き声で、日本で言えばメエメエ。
フランボワーズの香り、綺麗な酸を持つキレの良い辛口。
セパージュは、グルナッシュ60%、サンソー40%。
二人に取り分けは私の役目。
キャラメリゼされた白レバーテリーヌがとても美味い。
この前菜でワインが進み、ロゼは二杯目。
ここまでで既にワインを六杯飲んでいる。
今夜も飲み過ぎの予感。
今日のパスタは蛍烏賊のラグーソース。
ラグーソースには蛍烏賊のミンチがたっぷり。
丸のままの蛍烏賊も入っている。
蛍烏賊は兵庫県産。
シェフと店長が二人で蛍烏賊の目や嘴を丁寧に取り除いていたのを見ているので、一層美味しく感じる。
蛍烏賊のラグーソースには赤ワインを。
伊東さんが「特別なワインが一本開いているのですが、飲まれませんか」と出してくれる。
ボジョレーのドメーヌ・ブラン・スール・エ・フレールが造る、ブルイィ、2018年。
ドメーヌ・ブラン・スール・エ・フレールは、シャサーニュ・モンラッシェの名手、マルク・アントナン・ブラン氏が手掛けるドメーヌ。
ブルイィは、10ヶ所あるクリュ・ボジョレーの一つ。
赤い果実のチャーミングな香り。
ボディは軽いのに、しっかりとした果実味と熟成感を持つ洗練されたワイン。
ガメイがあまり好きでない彼女も、これは美味しいとの評価。
濃厚なパスタにも良く合ってワインが進む。
ここのカトラリーのメーカーは何処なのだろうとよく見ると、”BELICO”と書かれていた。
肉料理用に、今度はハウスワインの赤を飲むことに。
オーストラリアのデ・ボルトリが造る、ロリマー、シラーズ/カベルネ、2023年。
本日の肉料理は、国産豚肩ロースのグリル、ポテトフライ添え。
たっぷりの生マスタードが嬉しい。
豚の銘柄を聞き忘れたが、肉質は柔らかく、とても美味い。
ロリマーを一杯飲み終えると、ボトルにまだブルイィが残っていたので再度注いでもらってボトルを空けてしまう。
デザートは、バスクチーズケーキ。
これがまた美味いのだ。
〆に白ワインは如何ですかと、伊東さんが面白いエチケットのワインを二本出してくれた。
カリフォルニア、メンドシーノのラピス・ルナ・ワインズのラピス・ルナ・シリーズの内の、二種類の白ワイン。
左がソーヴィニヨン・ブラン、右がシャルドネ。
ラピス・ルナ=青い月で、青い月には”憧れ、理想、チャンス”といった意味があり、エチケットには自分の青い月を追い求める人々が描かれている。
選んだのは、ラピス・ルナ、シャルドネ、2023年。
オレンジ、グレープフルーツなどの爽やかな香りに加え、熟した洋梨やパイナップルの甘い香り。
濃厚な果実味と重層的なストラクチャーを持つ、フルボディ。
こんな素晴らしいワインを出してくれた伊東さんに感謝。
今夜もよく食べよく飲んだ。
伊東さんに見送られ、店をあとにする。
外はまだ雨。
千束通りからひさご通りに入る。
ここには、浅草の季節ごとの催しを記した大きなバナーが並ぶ。
伝法院通りまで戻ってきたが、殆ど人の姿が無い。
仲見世通りも閑散としている。
私達も急いで帰途に就くことにしよう。
彼女と過ごす、浅草の楽しい夜でした。

































