今夜のディナーは神楽坂のジビエフレンチで | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

2月のこと、彼女と神楽坂で待ち合わせ。

 

神楽坂と言っても、この日は神楽坂通り(早稲田通り)にではなく、軽子坂に出る。

 

軽子坂をずっと先まで登ると、右側の路地の角に赤い立て看板。

 

軽子坂を挟んだ左側の路地は、神楽坂通りに繋がる兵庫横丁。

 

立て看板の角を右折して進むと、一軒の民家に至る。

 

ここはジビエ・フレンチの名店、『ニコ・チェルシー』。

店が八丁堀にあった頃から通っている、馴染みのレストランだ。

そう言えば、八丁堀の時は”マタギ料理のお店”と称していたが、神楽坂に来ると”ジビエ料理のお店”と、お洒落な表現に変わっている。

 

今夜もカウンターの短辺側の席。

何時もこの席で食事をしている。

目の前のコンロで肉を焼く様子が見えるこの席がお気に入り。

店の奥には個室が一つ、二階には多くのテーブルが並ぶ。

 

納戸を改造したワインセラーには、フランスや日本のワインがずらりと並ぶ。

壁の上には牙をむいた熊の剥製。

階段の壁には鹿の剥製もある。

 

ワインを一渡りチェックしたあとは、何を飲むか彼女と相談。

 

彼女の希望は、ボトルだと二種類のワインしか飲むことが出来ないので、グラスで色々飲みたいとのこと。

そこで、今夜のグラスワインを上から順番に飲むことにする。

 

まずはスパークリングワインで乾杯。

 

フランス、ジュラのアンリ・メールが造る、ロワイヤル・ペルレ、ブラン・ド・ブラン、ブリュット。

ライムやグレープフルーツの爽やかな香り。

綺麗な酸を持つ、フレッシュ&フルーティーなスパークリングワイン。

ぶどうは、ムロン・ドゥ・アルボワ(ジュラ固有のシャルドネ)に、サヴァニャンをブレンド。

サヴィニャンはヴァン・ジョーヌ(ジュラ特有の、産膜酵母を使った黄色いワイン)に使われるぶどう。

 

前菜とパンが届く。

 

自家製フランスパン。

”毎朝こねて焼き上げています”とのこと。

 

シェフのお任せ前菜盛り合わせ。

 

焼き葱のマリネ。

焼いた葱の甘みが美味しく、好きな料理。

 

塩ラタトゥイユ。

野菜のシャキシャキ感を残した食感が心地良い。

 

鹿と胡桃のポテサラはここの人気料理。

流石ジビエのお店、ポテサラにも鹿肉が入っている。

 

自家製シャルキュトリー盛り合わせ。

どのシャルキュトリーもしっかり肉感があって美味い。

 

愛知県産鶉のソーセージ。

 

宮崎県産鹿のパテ。

 

長崎県産猪のモルタデッラ。

 

前菜に合わせるのは、日本ワインの甲州。

埼玉県秩父郡の秩父ワインが作る、源作印

秩父ワインは浅見源作氏が創業したワイナリーで、現在の当主は五代目。

 

淡いモスグリーンの色合い、フレッシュな青林檎の香り、爽やかな果実味。

ぶどうは、甲州。

でもジビエの前菜には残念ながら合わない。

彼女は一口飲んだだけで、「貴方にあげる」と、残りを私のグラスに注ぎこんでしまった。

 

大好きな料理が届く。

蝦夷鹿モモ肉のタルタル。

 

旨味が強い生のモモ肉の食感が素晴らしい。

これだけを丼一杯食べたいくらいだ。

 

有機葉野菜のサラダ。

ケールを始めとしたフレッシュな野菜は食べるだけで元気をもらえそう。

彼女と過ごす神楽坂の楽しい夜は続きます。