2月のこと、彼女と神楽坂のジビエ・フレンチ、『ニコ・チェルシー』で過ごす、楽しい夜の続き。
三杯目のワインはフランスの白。
ロワールのドメーヌ・デュ・グラン・セールが造る、トゥーレーヌ、ソーヴィニヨン、2024年。
シトラス系の爽やかな香り。
綺麗な果実味と活き活きとした酸とミネラル。
やはりソーヴィニヨン・ブランには酸とミネラルが必須。
バックラベルが英語表記になっているので、輸出用のボトル。
アルコール度数は11.5%と少し軽め。
口直しは、彩り野菜のトマトJusピクルス。
口直しのあとには、再び濃厚な味わいのジビエ。
自家製ジビエソーセージ。
今日のジビエは北海道産の蝦夷鹿。
私達用の肉が、炭火で焼かれ始める。
これは蝦夷鹿。
この席が好きな理由は、目の前のコンロで肉が焼かれるライヴ感。
スパークリングと白を二種類飲んだあとの四杯目は、フランスの赤ワイン。
M.シャプティエが造る、コート・デュ・ローヌ、ルージュ、ラ・コレクション・ビオ、アドゥナシオ、2020年。
M.シャプティエは1808年にタン・エルミタージュで創業した、ローヌを代表する造り手の一つ。
ダークチェリーやラズベリーの香り。
濃厚な果実味とシルキーなタンニンを持つ、重厚ながらも洗練されたボディ。
このクラスでもシャプティエのワインは美味い。
セパージュは、グルナッシュ60%、シラー40%。
栽培はビオディナミで、エチケットにEUのオーガニック認証マークのユーロリーフが付いている。
シェフの気まぐれHotツマミは、猪のコンビーフ。
これが熱々で美味い。
蝦夷鹿に続き、どんどん肉が焼かれる。
手前は鶉、その隣は猪、更にその奥は何なのだろう。
二種類目の赤、五杯目のワインは、ラングドック・ルーションのヴァンプレッショニストが造る、カベルネ・ソーヴィニヨン、ル・フィフル、2021年。
ヴァンプレッショニストは印象派の絵画にインスピレーションを得てワイン造りを行っている。
ヴァンプレッショニストというワイナリー名は、ヴァン(ワイン)とアンプレッショニスト(印象派)を組み合わせた造語。
エチケットの絵は、印象派の巨匠、エドゥアール・マネの「笛を吹く少年」。

ここで前回はヴァンプレッショニストのピュール・サン、シラー・マルスラン、2022年を飲んでいるが、そのエチケットはエルネスト・メッソニエが描いたナポレオン戦争を題材とした「フリートラントの戦い」の斑毛の馬の習作だった。
ワインの説明はフランス語に加え、英語でも書かれている。
黒果実の濃厚な果実味、強いがこなれたタンニンを持つ、フルボディ。
これはジビエ料理に良く合う。
いよいよメイン料理が届く。
希少ジビエの炭火焼き盛り合わせ。
宮崎県産猪。
北海道産蝦夷鹿のシンタマ。
蝦夷鹿のシンタマは大好物。
秋田県産の兎。
愛知県産の鶉。
宮崎県産の雉。
どの肉も美味しく、「やっぱりここのジビエは最高ね」と彼女も嬉しそう。
肉料理用に、自家製フランスパンを追加。
〆の料理は、鹿とカリフラワーのオイルベースのスパゲッティ。
パスタ料理までジビエ尽くし。
パスタに合わせる六杯目のワインは、再びM.シャプティエのコート・デュ・ローヌ。
食後はまったりスパークリングワイン。
次々と肉が焼かれるのを見るのは楽しい。
飲んでいるのは、フランス、ジュラのアンリ・メールが造る、ロワイヤル・ペルレ、ブラン・ド・ブラン、ブリュット。
今夜もカウンター席も一階のテーブル席も満席で、二階にも多くの客が上がっていった。
相変わらずの人気店だ。
今夜のジビエ料理も素晴らしく、大満足。
シェフと挨拶を交わし、店をあとにする。
彼女と過ごす、神楽坂の美味しく楽しい夜でした。


























