9月のこと、彼女と日本橋のリストランテ、『代官山ASO チェレステ日本橋』で過ごす、楽しい夜の続き。
今夜はシェフの特別コース料理とワインのペアリングを楽しんでいる。
泡、白、白を飲んだあとは、セコンドピアットに合わせた赤ワイン。
プーリア州のヴァリオ・マッサ、エコーズ、ロッソ・サレント、ヴィーノ・ビオロジコ、2020年。
今までは〆のワインはブルゴーニュかバローロだったので、出されたワインがプーリアのプリミティーヴォなのは驚き。
色合いはガーネット。
ダークチェリーやストロベリーの香り、赤系果実の熟成感、しっかりとしたタンニン、控えめな酸。
バランスの良いフル寄りのミディアムボディ。
ぶどうはプリミティーヴォが主体でプティ・ヴェルドが少量ブレンドされている。
熟成は、ステンレスタンクで6ヶ月、続いてオークの大樽で12~18ヶ月、更に瓶内で12ヶ月以上を経てリリース。
ぶどう栽培はビオロジックで、EUのオーガニック認証のユーロリーフが付いている。
セコンドピアットは、黒毛和牛の炭火焼き、オリーブのソース、タリアータ仕立て。
肉の上には、ルッコラ、パルミジャーノ・レッジャーノ。
そして下には、バルサミコ。
まさにタリアータの基本形。
焼き色が素晴らしく、柔らかな肉には旨味が凝縮されている。
ドルチェが届く。
私の皿には、ハピバ・メッセージ。
キャラメルのジェラート。
そして洋梨の赤ワイン煮。
食後の小菓子とコーヒーが届く。
メレンゲやヘーゼルナッツのイタリアの伝統菓子。
濃くて熱いコーヒーがいっぱいになった胃を癒してくれる。
支配人の大友さんに見送られ、店をあとにする。
大好きだった菊池シェフが独立され、料理は大きく変わってしまった。
でも、ここのシェフに抜擢されるだけあり、若い志水シェフの料理は美味しく、これからの更なる進化が楽しみだ。
彼女はお腹がいっぱいなので、大手町まで歩きたいとのこと。
一階の正面玄関から外に出る。
銀座ではないが、柳の枝が青々と長く伸びている。
「東京トーチ」の建設工事の為「常盤橋タワー」側を歩けないので、渋沢栄一像の前を通ることに。
見上げる空に聳え立つのは、「常盤橋タワー」。
彼女と過ごす、日本橋の素敵な夜でした。

















