フレンチで誕生会 シャンパーニュ | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

9月のこと、ちぃさんと丸のフレンチ、『エリックスバイエリックトロション』で過ごす、私の誕生日のお祝いの続き。

ここは、フランスの人間国宝と称されるM.O.F.(国家最優秀職人賞)に輝くエリック・トロション氏の名を冠するお店。

 

ポワソンが届く。

 

真鯛のポワレ、ヴァンブランソース。

ソースの色が何故緑なのかと思ったら、パセリとほうれん草が加えられているとのこと。

 

皮はパリッと焼かれ、身はジューシーで美味い。

 

ポワソンに合わせて飲んでいるシャンパーニュは、フランシス・オルバン、ブリュット・ロゼ、ムニエ。

名前どおり、ピノ・ムニエ100%のシャンパーニュ。

 

バゲットは食べ過ぎ注意と言いながら、お代わりをもらう。

 

ヴィアンド用に、赤ワインをグラスでお願いする。

 

大塚店長が抜栓してくれたのは、イタリア、トスカーナのイオレ・エ・オレーナが造る、キャンティ・クラッシコ、2021年。

 

イオレ・エ・オレーナは、キャンティ・クラッシコ地区で最も優れた造り手と称されている。

そんなワインを抜栓してくれた大塚店長に感謝。

 

赤ワインでも、ちぃさんと乾杯。

ブルーベリーやダークチェリーの香り、豊かな果実味にはビターチョコレートやなめし皮のニュアンス。

滑らかなタンニン、活き活きとした酸味を持つ、洗練されたボディのキャンティ・クラッシコだ。

ぶどうは、サンジョヴェーゼ83%、カナイオーロ等17%。

 

ヴィアンドは、鹿、赤すぐり。

メニューには単語が二つのみ。

 

北海道産の夏鹿に、赤すぐりと赤ワインを加えたフォン・ド・ヴォーのソース。

添えられているのはニョッキのゴルゴンゾーラソースと甘長唐辛子。

 

鹿肉の焼き色が美し過ぎて眩しいくらい。

 

血の香りがする鹿肉に、しっかりしたボディのサンジョヴェーゼはベストマッチ。

 

すっかり夜の帳に覆われ、東京駅丸の内駅舎と八重洲の再開発ビル群が明るく輝く。

個室からのこの眺めもお御馳走の一つ。

 

届いたハピバプレートが可愛い。

 

何だか私はノリノリ。

 

大塚さんが記念写真を撮ってくれた。

 

こちらはちぃさんのデセールプレート。

 

ほうじ茶チーズケーキと、生チョコレート。

 

ヴァニラプリン。

 

食後は熱いコーヒーで今夜を締めくくる。

 

今夜初めて気が付いたが、コーヒーは何時の間にかネスプレッソになっていた。

 

新しくシェフに就任された戸丸さんが部屋に挨拶に来てくれた。

戸丸さんは代官山の『メゾン ポール・ボキューズ』出身なので、メゾンの思い出話などで盛り上がる。

『メゾン ポール・ボキューズ』は、数十回は通っているお気に入りのグラン・メゾンだ。

見送りに来てくれたシェフと記念撮影。

 

ちぃさんと大塚店長に感謝の、嬉しいお誕生日のお祝いでした。