2025年7月のこと、彼女と丸の内のブーランジュリー、『ポワン・エ・リーニュ』で過ごす、楽しい夜の続き。
この店が好きな理由は、美味しいパンと豊富で良質なグラスワインの品揃え
カヴァ、そして白ワインを三種類飲んだあとは、オレンジワイン。
スペイン、カスティーリャ=ラ・マンチャのボデガス・バッラ・ヒメネスが造る、エル・トロヤーノ、オレンジ、2023年。
”エル・トロヤーノ”はエチケットデザインからもわかるように、”トロイの木馬”。
シトラス系の爽やかな香り。
強い果実味はふくよかで、蜂蜜のニュアンス。
後味にはアンフォラ由来の柑橘の果皮の軽い苦み。
ぶどうはヴェルデホ100%。
ぶどう栽培はオーガニックで、ユーロリーフとデメターの認証マーク、そしてヴィーガン認証のVマークが付いている。
シーフードマリネが届く。
真ん中右側の丸いのは、コウイカ。
そしてミズダコとマダイ。
この料理で一層ワインが進む。
再び白ワインをもう一種類。
これで飲んだワインは6種類目。
オーストラリア、サウスオーストラリア州、バロッサ・ヴァレーのオールド・ファミリー・ワインが造る、ディーン・クリーク・エステート、シャルドネ、2024年。
ライチや青林檎の香り、口に含むとパイナップル、パッションフルーツのニュアンス、後味にはブリオッシュのヒントも。
メイン料理に合わせ、赤ワインも飲むことにする。
イタリア、ヴェネト州のトッレゼッラが造る、ピノ・ネロ、2022年。
綺麗な赤いベリー系の果実味を持つミディアムボディ。
パンは三籠目。
上は、ニダベイユ、チーズをそのまま食べているかのような濃厚ブリオッシュ。
左下は、ブルークルチャ、熟成ブルーチーズと蜂蜜をさっくりナン生地で。
右下は、ルパ、ロースト小麦胚芽を配合した香ばしいお食事パン。
メイン料理が届く前にピノ・ネロを飲み干してしまったので、別の赤ワインを選ぶ。
ワインはこれで8種類目。
イタリア、トスカーナ州のバンフィが造る、キャンティ、スペリオーレ、2023年。
バンフィはトスカーナの名門で、最近はピエモンテ州でもワイン造りを行っている。
流石バンフィ、キャンティ・スペリオーレは重厚な果実味と活き活きとした酸、強くまろやかなタンニンのバランスが素晴らしく、とても美味い。
ぶどうは、サンジョヴェーゼ主体。
肉料理用に新しいカトラリーが届く。
WAとのみ書かれたカトラリーは、新潟県燕市のワダコーポレーションのステンレス製品。
岩中豚のソテー、粒マスタードソース。
岩中豚は岩手県の銘柄豚で、人気のSPF(Specific Pathogen Free)豚。
旨味が凝縮された岩中豚が美味い。
添えられた野菜は、蕪、ズッキーニ、ベビーコーン、人参。
パンはとうとう四籠目。
上は、あずき、北海道産大納言あずきがたっぷりの粒あんパン。
左下は、メイプル、カナダ産最高級メイプルシロップのブリオッシュ風。
右下は、黒食、オーガニック全粒粉40%、黒蜜を使ったノンオイルのパンドミ。
続くワインは、彼女と私で別のものを選ぶ。
彼女のワインは、フランスのバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドがチリ、マイポ・ヴァレーで造る、エスクード・ロホ、カベルネ・ソーヴィニヨン、グラン・レゼルヴァ、2023年。
自宅でも飲んだことがあるワインで、力強く洗練されたカベソー。
私のワインは、イタリア、プーリア州のトッレ・セッラ、プリミティーヴォ、2021年。
前回ここで彼女が飲んで美味しかったワインだが、不思議なことに、このワインについての情報が全く無く、ボトルには輸入元のシールも貼られていない。
プーリアのプリミティーヴォらしい、濃厚な果実味を持つ力強いワインだ。
店内は満席で賑やかになっている。
そろそろ席を立つことにしよう。
今夜は店長さんはお休みだったが、代わりに女性スタッフがとても良く対応してくれた。
そのスタッフが外まで見送りに出てくれるのも嬉しい。
「新丸ビル」の地下には新しい店が出来ている。
ここはスタンディングのビア・バー、『Hopbeat Records』。
一保堂茶舗がまだ営業していたので、家用のお茶を購入。
一保堂がここに移って便利になった。
彼女と過ごす、丸の内の楽しい夜でした。


















