フレンチディナー、ワイン飲み放題 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

4月のこと、彼女と丸の内のお気に入りのブーランジュリー・レストラン、『ポワン・エ・リーニュ』で過ごす楽しい夜の続き。

 

三種類目のワインは、カリフォルニアの白。

オニール・ヴィントナーズが造る、ファイアブランド、シャルドネ、2023年。

オニール・ヴィントナーズはワイン一家の三代目、ジェフ・オニールが2004年に設立したワイナリー。

 

オレンジやライチ、続いてパッションフルーツ、パイナップル、バニラの香り。

濃厚な果実味を持ち、リッチで重層的なボディ。

ぶどうの産地は主にパソ・ロブレス、アロヨ・セコ、モントレー、ロダイ、栽培はサスティナブル農法。

 

三籠目のパンが届く。

今日は食べるピッチが速すぎる。

 

右はピヨトル:クルミと白ブドウのレーズンを生地に対し200%配合。

大好きなパンだ。

左はメイプル:カナダ産最高級メイプルシロップのブリオッシュ風。

上はルパ:ローストした小麦胚芽を配合した香ばしい食事パン。

 

ポワソンは、シーフードマリネ。

 

大好きな水蛸。

 

コウイカ。

 

真鯛。

 

四種類目はオレンジワイン。

ここはグラスワインが充実しているのも魅力。

 

ルーマニアのクラメレ・レカシュが造る、オレンジ・ナチュラル・ワイン、2023年。

クラメレ・レカシュは1447年創業の、ルーマニア最大規模のワイナリー。

 

ぶどう栽培はオーガニックで、EUのユーロリーフとフランスのエコサートの認証マークが付いている。

酸化防止剤無添加で、ヴィーガンにも対応。

ブラッドオレンジやルビーグレープフルーツの香り。

まろやかな果実味にしっかりとしたタンニン、オレンジの皮のニュアンスがボディを引き締める。

セパージュは、リースリング46%、ソーヴィニヨン・ブラン30%、マスカット・オットネル18%、ピノ・グリージョ6%。

 

肉料理に合わせ、新しいカトラリーが出される。

WAとのみ書かれたカトラリーは、新潟県燕市のワダコーポレーションのステンレス製品。

多くの飲食店で採用されている隠れた名品。

 

ヴィアンドは、岩中豚のグリル、マスタードソース。

 

最近、岩中豚を食べることが多くなった。

岩手県の銘柄豚で、美味しいだけでなくSPF豚なので安心感がある。

この焼き色が食欲を誘う。

 

付け合わせの野菜は、カブ、ニンジン、ベイビーコーン、サツマイモ、イエロービーツ。

 

五種類目のワインは、イタリアの赤。

 

シチリアのドン・トーマシが造る、ヤート・ロッソ、2021年。

 

ダークチェリー、ブルーベリー、プルーンの香り。

充分な果実味とタンニンを持つが、重過ぎず洗練されたボディ。

ぶどうはネロ・ダーヴォラ100%、栽培はオーガニック。

 

旨味が強い肉なので、赤ワインが良く合って美味い。

彼女もこのワインが気に入ったとのことで、二人とも三杯も飲んでしまった。

 

四籠目には、驚いたことにパンが4種類も。

 

上はショコラ:カカオバリーチョコを贅沢に加えた究極のチョコパン。

パン生地の中にはチョコチップがゴロゴロ。

右はレジェルテ:マスカルポーネクリームを配合したふわふわ生食パン。

左はハニーオーツ:オーガニックオーツ麦と蜂蜜入り、植物性のパンドミ。

下は初めて食べるブルークルチャ:熟成ブルーチーズと蜂蜜をさっくりナン生地で。

 

グランノワが好きだという話をしたら、更に持ってきてくれた。

グランノワ:テーブルパンとしても楽しめる大型くるみパン。

今夜は何とパンを14切れも食べてお腹がはち切れそう。

 

今夜も満席の賑わい。

 

満腹満足で店をあとにする。

 

直ぐ近くに移転開業した一保堂茶舗でお家用の茶葉を購入。

彼女と過ごす、食べ過ぎ飲み過ぎた丸の内の楽しい夜でした。